共同実験を実施する3社の社長。右からジョン・アントン氏（インテル）、井上秀一氏（NTT東日本）、寺澤正雄氏（日本HP）

3社の狙い。インテルや日本HPは、ブロードバンド環境で求められるサーバーや端末の検証やシステム構築を行なう

　インテル株式会社、日本ヒューレット・パッカード株式会社、NTT東日本の3社はフレッツユーザーを対象とした高品質な映像の配信実験を9月14日より6カ月程度実施する。視聴できるのは東京地区のフレッツユーザーに限られるが、料金は無料。

　配信するコンテンツは、スクウェアの「ファイナルファンタジー」や日本ヘラルドの「ロード　オブ　ザ　リング」といった映画やオルカビジョンの「akibaTV.com」などの情報番組。

　Bフレッツ向けに6MbpsのMPEG2で配信するほか、フレッツ・ADSLやフレッツ・ISDN向けにRealVideo/RealAudio形式のデータも用意される。

　今回の配信実験は、6Mbpsという広帯域を使用するコンテンツを不特定多数のユーザーに配信することで、ネットワークやサーバーにどの程度の負荷がかかり、どういった対策が必要かといったノウハウを収集する。

　3社の分担は、インテルが広帯域対応のコンテンツを用意、日本HPはサーバーやネットワークの負荷を分析するソフトウェアなどの提供する。足回りはNTT東日本が担当。コンテンツは、NTT東日本のフレッツシリーズで使われているIP接続網に直接接続されているフレッツ・サイトから配信される。

　ユーザーがコンテンツにアクセスする場合は、PPPoEでの接続先をフレッツ・スクウェアに切り換える必要がある。フレッツ・スクウェアでは従来より、カスタマサポートや回線速度の測定ページ、独自のコンテンツなどが提供されていた。

□ニュースリリース
http://www.ntt-east.co.jp/release/0109/010913a.html
□フレッツ公式サイト
http://www.ntt-east.co.jp/flets/
□インテル
http://www.intel.co.jp/
□日本ヒューレット・パッカード
http://www.hp.com/country/jp/jpn/
□NTT東日本
http://www.ntt-east.co.jp/

（笠井 康伸）
2001/09/13 16:29