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WIS、NTT-MEと提携し月額1980円の無線インターネットサービスを提供


左から、NTT-ME 第4マーケティング本部本部長 金田 哲也氏、WIS代表取締役社長 大石 智一氏、NCG経営企画室室長 斎藤 篤志氏
 ワイヤレスインターネットサービス株式会社(WIS)は、9月25日にNTT-MEとの業務提携の概要および、通信速度2Mbpsの無線インターネットサービスを月額1980円で提供することに関して説明会を開催した。

 説明会の冒頭、WIS代表取締役の大石氏は、NTT-MEとWISの提携について説明。WISが無線インターネットサービスを提供する上で、NTT-MEの広帯域光ファイバー通信網「XePhion」をバックボーンとして利用することや、NTT-MEのブロードバンドサービス「WAKWAK」が提供するVoIPなどの各種サービスについて「WIS-net powered by NTT-ME/WAKWAK」として提供していくといった提携内容が示された。

 この提携を受けWISでは、これまで首都圏において月額3900円で提供してきた、基地局周辺400メートルのエリアに対しての無線インターネットサービスに代わり、基地局周辺800メートルのエリアで提供可能な無線インターネットサービスを、月額1980円で11月1日から提供する。通信速度は2Mbpsで、サービス提供に先立ち10月1日から仮申し込みを受け付ける。なお、無線通信の機器使用料として月額770円が別途必要となるため、実際ユーザーが支払うのは月額2750円となる。

WISが提供する無線サービスシステムの概要
 大石氏によるとこのサービスでは、基地局の電波が届く範囲であれば宅内工事に関する審査や配線が必要ないという無線の利点を生かし、できるだけ広いエリアでの提供と、申し込みから開通までの期間をADSLなどに比べ大幅に短縮することを目的としているという。

 具体的には広いエリアでの提供を実現させるため、無線機器にIEEE802.11bを元にした独自の改良を施し、基地局から800メートルという、面積比で従来より4倍広いエリアでのサービスを可能としたという。基地局の展開については、当初東京23区と三多摩地区という首都圏での基地局設置が予定されているが、NTT-MEのバックボーンを利用できる点を生かし、ユーザーからの申し込み状況により需要の見込まれる地域に随時拡大していくとのこと。

 また、開通期間の短縮のために、日本コンピュータグラフィック株式会社(NCG)と、電波の受信状態を自動的に判別可能な地図システム「3D-SAMS」を共同開発。サービス提供の可否を即座に判断可能としているほか、提供可能と判断されたユーザーへは本申し込みから48時間以内に必要な機器のパッケージ「子機アンテナキット」を送付するなど、速やかな開通を目指した工夫が随所にこらされているという。

 このほか説明会ではWISの今後の事業構想も示された。それによるとWISでは今後、高速通信のニーズに応えるため、通信速度11Mbpsの無線インターネットサービスの提供を予定しており、近くモニター実験を開始するという。モニター実験を含めたサービス提供時期は未定としているが、大石氏からは「機器の開発などの準備は済んでおり、ユーザーからの要望が大きいようなら、すぐにでも提供できる状態。本サービス開始時の料金は月額3000円程度となる見込み」との説明がなされた。

 そのほかの事業構想として、VoIP、ホットスポットでのインターネット利用環境の整備、無線ネットワークを介護などに利用する無線監視システムの開発を行なうことも紹介された。これらは、ユーザーのインターネット利用形態の変化に合わせて有料サービスとして投入される予定だという。


□ニュースリリース
http://www.wis.ne.jp/news/press_release/pr2001092501.html
□ワイヤレスインターネットサービス株式会社
http://www.wis.ne.jp/

水倉 正俊
2001/09/25 20:04

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