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NTT Com、「Arcstar IP-VPN」サービスの価格値下げとメニューを追加


 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、10月からMPLS(Multi Protocol Label Switching)を用いた商用IP-VPNサービス「Arcstar IP-VPN」のアクセス回線を月額最大約70%値下げする。同時に、新たに株式会社アッカ・ネットワークスのDSLを利用したアクセスメニューを追加し、アクセスラインの多様化を図る。

 今回の価格改定では、Arcstar IP-VPNのアクセス回線でNTT東日本、NTT西日本の接続専用線を利用する回線が対象で、従来の距離段階別料金体系から、距離に依存しない均一料金に改定して、月額最大約70%の料金値下げを行なう。ただし、ATMメガリンクサービスなどをアクセス回線に使ったタイプ、スーパーリレーCR相当のサービスをアクセス回線に使ったタイプを利用するユーザーで、ユーザーがPOI(Point of Interface、相互接続事業者同士の相互接続点)との同一MA(Message Area、単位料金区域)外にある場合は、引き続き距離段階別の料金体系となる。

 代表的な料金としては、通信速度10Mbpsの場合、従来料金が定額通信料45万4000円、MA内15kmまでのアクセス回線料が月額27万5600円、MA内30kmまでのアクセス回線料が月額45万8000円だったのを、距離に関係なくアクセス回線料は一律の月額27万4000円になる。

 また、新たにアッカ・ネットワークスのDSL回線を利用したアクセス回線として、SDSLタイプとADSLタイプを用意した。サービスエリアは札幌、仙台、東京、横浜、千葉、さいたま、名古屋、大阪、兵庫、京都、広島、福岡の政令指定都市などで、需要の高い地域を中心に順次展開していく。

 SDSLでは128kbps、500kbps、1.5Mbpsの3タイプの回線を用意。タイプごとにアクセス回線料が設定され、それぞれの回線の保証伝送速度によって月額の定額通信料金が異なる料金形態をとっている。SDSLの1.5Mbps回線で保証伝送速度384kbpsの場合、アクセス回線料が8万3000円で定額通信料が7万6100円となる。ADSLの場合、下り1.5Mbps、上り500kbpsの通信速度で、アクセス回線料は2万1000円。ADSL回線では保証伝送速度は128kbpsのみとなっており、定額通信料金は3万2700円で提供される。

 そのほか、アクセスメニューの多様化とブロードバンド化に対するニーズに応えるため、3種類のアクセスメニューを提供する。アッカ・ネットワークスが10月から開始する光アクセスサービスを利用したアクセスメニューを追加。これはダークファイバを使って提供する光アクセスサービスをアクセス回線に使用し、Arcstar IP-VPNに接続するもの。まずは東京23区内から提供していく。また、ハウジングサービスと組み合わせて利用できる局内接続型の100Mbpsイーサネットタイプ(月額235万3000円)と、無線技術を使ったArcstarエアアクセスによる接続サービスも10月から実施する。

 今後の機能追加として、次世代携帯電話IMT-2000からの接続に対応するほか、Arcstar IP-VPNのアクセス回線として、NTT東日本、NTT西日本のフレッツシリーズの接続などを行なっていく予定でいる。


□ニュースリリース
http://www.ntt.com/NEWS_RELEASE/2001NEWS/0009/0925_2.html
□NTTコミュニケーションズ
http://www.ntt.com/
□Arcstarエアアクセス
http://www.ntt.com/air/

遠藤 剛
2001/09/26 16:35

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