イー・アクセスは、Windows XPに標準で付属する「Messenger」を使い一般加入電話と通話した場合の料金水準を明らかにした。日本国内の一般加入電話にかけた場合、地域や距離に関係なく10～15円／3分程度となる。

　Windows XPに付属するMessengerでは、PC同士であれば無料で通話などが可能なほか、PCから一般加入電話に対し発信することができる。発信できるのは、国内の一般加入電話や携帯電話、PHS、海外（国際通話）など。本サービスをイー・アクセスとマイクロソフトは9月19日に発表していたが、具体的な料金水準などを明らかにしていなかった。

　料金は現時点では最終確定していないものの、国内の一般加入電話に対する発信は10～15円／3分程度になる見込み。国際通話は、もっとも安い地域に対する発信で10～30円と、通常の電話から発信する場合と比較して半分程度の価格に抑える。

　なお、利用にあたっては月額基本料350～400円が必要となる。

　イー・アクセスによれば、Messengerを使用したPCと一般加入電話の通話は、携帯電話同士の場合よりも音質がよいという。本サービスは、イー・アクセスのADSL接続サービス利用者に限定されたものではなく、ISDNやアナログモデムなどを含め、インターネットに接続しているユーザーであれば誰でも利用できる。もっとも通話には100kbps程度の帯域を使用するため、ADSLやCATVなどのブロードバンドユーザーでなければクリアな音質での利用は難しい模様だ。

　通話料や月額基本料の支払いはクレジットカードを使用する。本サービスの販売ではISPや家電量販店と提携したり、ADSL接続サービスとパッケージ化したりといった推進策も検討し積極的な展開を図る考えだ。

□関連記事「【PC EXPO】イー・アクセス、Windows XPでPC to Phoneサービスを提供」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/09/19/phone.htm
□イー・アクセス
http://www.eaccess.net/

（笠井 康伸）
2001/10/16 19:01