NTT東日本は、映像や音声、チャットなどを組み合わせたコミュニケーションができる「フレッツ・コネクト(仮称)」の試験サービスを10月19日より開始する。対象となるのはフレッツ・ADSLもしくはBフレッツを利用している東京エリアのユーザーで、利用料金は無料。
試験サービスの申し込み受付は10月19日より、NTT東日本のフレッツ公式ページおよびフレッツ・スクェアでアナウンスする。期間は概ね3カ月間で、希望者にはフレッツ・コネクトで利用できるIntel製のカメラおよびエレコム製のヘッドセットマイクを500個をメドに無償貸与する。モニター数は上限を定めておらず、NTT東日本によれば500名を目標にできるだけ大勢集めたいとしている。
フレッツ・コネクトは、テレビ会議やインターネット電話などで用いられるH.323プロトコルを使用したサービス。NTT東日本が東京エリアに設置している地域IP網にH.323対応のゲートキーパー(サーバー)を置き、ユーザーはこのゲートキーパー経由でほかのユーザーとコミュニケーションを行なう。PC用のソフトウェアなどは無償でNTTのWebサーバーからダウンロードできる。
用意されている主な機能は、MPEG4による映像・音声通信やファイル転送、チャット、アドレス帳、着信拒否機能など。ユーザーの識別は、試験サービス契約時に割り振られる6桁の数値「コネクトID」を利用する。
試験サービスでは、本サービスの有用性やサービス品質、トラフィックなどを検証。有料化を前提とした本サービスの提供も検討しているが、具体的な内容は未定だ。また、試験サービスは東京エリアに限定されるが、本サービスではNTT東日本が管轄する他のエリアにも展開する考え。もっともNTTは、県間の通信業務を法律で規制されているため、これをどのようにクリアするかなども今後検討していきたいという。
□ニュースリリース
http://www.ntt-east.co.jp/release/0110/011017a.html
□フレッツ公式ページ
http://www.ntt-east.co.jp/flets/
□NTT東日本
http://www.ntt-east.co.jp/
(笠井 康伸)
2001/10/17 21:12
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