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Trend Micro GateLock X200 |
トレンドマイクロは、インターネットに接続する家庭内LAN向けの、外部からの不正侵入やウイルスを防ぐルータ「Trend Micro GateLock X200」を発売する。来年初頭に発売する予定で、正式発売に先駆けて11月下旬より先行販売キャンペーンの申し込みを受け付ける。キャンペーン価格は1万5000円程度になる予定。
GateLockは、家庭内LANをターゲットとしたファイアウォール。ルータとしてインターネットと家庭内ネットワークのあいだに設置でき、パケットを監視してウイルスを防ぐ機能と、パケットフィルタリングで外部からの不正侵入を防ぐ機能を持つ。ウイルス検知は、メールプロトコルと、HTTPを利用したWebメールに対して行なえる。パケットフィルタリングは、ステートフル方式。
セットアップは、電源とWAN側・LAN側のケーブルを接続するだけで動作するようになっていて、各種設定はWebブラウザで行なう。定期的にサーバーからシステムソフトウェア、ウイルスパターンファイル、スキャンエンジン、ファイアウォールルールをダウンロードして自動更新する機能もあり、ほぼメンテナンスフリーで新しいウイルスや不正侵入に対応できる。
ウイルスの検出時や不正侵入の検知時、ハードウェア上の警告ランプが点灯するほか、指定したアドレスへメールによる通知も受けられる。
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発表会でGateLockを紹介するトレンドマイクロ社長スティーブ・チャン |
PPPoEやDHCPクライアント機能を搭載しており、フレッツ・ADSL、イー・アクセス、Yahoo! BB、アッカ・ネットワークスでのルータとして利用できることが確認されている。最大スループットは、FTPで14Mbps程度、HTTPでウイルス対策時に3.4Mbps、ウイルス非対策時に13Mbps程度になる。
本体の大きさは170×120×30mmで縦置きと横置きの両方に対応。重さは285gで、ACアダプタは外付式。OSにはLinuxカーネル2.4ベースのものが利用されていて、CPUには133MHzのMIPS、フラッシュROM16MBとRAM32MBを搭載する。
なお、正式発売時には店頭販売のほかにも、ISPなどを経由しての販売も検討している。店頭販売時には2万5000円程度になる見込み。店頭販売パッケージには1年のシステムファイルなどのアップデート料金が含まれるが、それ以降のアップデートは有料更新が必要となる。先行販売キャンペーン製品も、継続使用には有料更新が必要となる予定。
トレンドマイクロでは、GateLockを「各パソコンに対策ソフトをインストールする」「ISPのサーバー上で対策をとる」に並ぶウイルスやアタックへの対策と位置付けている。
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背面にはEthernetポート2個と電源コネクタ、アース端子のみ |
不正侵入対策の設定画面 |
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GateLockの役割 |
現在のGateLockのソフトウェアスペック。順次アップデートされる予定 |
□ニュースリリース
http://www.trendmicro.co.jp/company/news/news011029a.htm
□GateLockについて
http://www.trendmicro.co.jp/gatelock/
□トレンドマイクロ
http://www.trendmicro.co.jp/
(白根 雅彦)
2001/10/29 19:05
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