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松下、実効スループットが50Mbpsを超えるレジデンシャルゲートウェイ

実効スループットが50Mbpsを超える松下のレジデンシャルゲートウェイ(写真下)。この筐体が製品版にもっとも近い
レジデンシャルゲートウェイ(縦置き版)の背面。PCIスロットが2つ装備された(写真左下)
 松下電器産業は、家庭向けのレジデンシャルサーバーやメディアコンバータ、MPEG2エンコーダー/デコーダーなどを展示していた。レジデンシャルサーバーは、最終製品に近づけた筐体も展示されており、同社が着々と家庭向け通信機器の開発を進めていることが伺えた。

 松下の家庭向けレジデンシャルゲートウェイは、10月上旬に行なわれたCEATECでも展示されていた。Inter BEEに展示されていたものは、これの発展系で、松下によればより最終製品に近づけたものだという。

 CEATECに展示されていたものは、キューブ上の筐体にゴールドの「Panasonic」エンブレムが前面に配置されたもので、停電時に自動でシャットダウン処理を行なうための電池ボックスが背面にあった。

 今回、展示されていたものは筐体が2種類あり、1つは縦置きでCEATECのものと比べて細長くなっていた。もう1つは、横長のビデオデッキのような筐体。製品版にもっとも近いのは、横長デザインだという。

 インターフェイス類も大幅に変わっていた。CEATEC版はイーサネットポートが2つとPCカードスロット、シリアルポートと比較的シンプルな構成だったが、今回展示されていたものはPCカードスロットがPCIスロットが2つに、加えてPS/2ポートなども配置された。

 WAN-LAN間の実効スループットは50Mbps以上。光ファイバを使用した100Mbps程度の高速回線での使用を想定しており、展示会場でも光ファイバにメディアコンバータを介して接続していた。

 発売時期は2002年度。価格は15万円程度を想定しているが、これは徐々に下げていく計画。インターフェイス類や機能の検討を進めており、最終製品は展示会に出品していたものよりシンプルなものになるという。AV機器のコントロール機能など、独自の機能も盛り込んでいく計画だ。

縦置きの筐体を採用したもの。デモではこちらがメインで使われていた
これはCEATECに展示されていたもの。筐体デザインが徐々に変わっているのがわかる

松下電器の家庭向けメディアコンバータ。1芯の光ファイバをイーサネットインターフェイスに変換する
 このレジデンシャルゲートウェイを光ファイバに接続するために展示会場で使われていたメディアコンバータ。全部で数個が使われていたが、このうちの1つに「Panasonic」ロゴ入りのものがあった。

 説明員によれば、これは家庭をターゲットとしたもので、1芯の光ファイバをイーサネットインターフェイスに変換するメディアコンバータ。まだ動作するものが1つしかなかったため、デモでは他社製品も使用したということだ。発売時期や価格などは、現時点では決まっていない。

 Inter BEEでは、MPEG2のデコーダやエンコーダも数社で展示されていた。松下ブースにも、10MbpsのMPEG2画像を転送するデモが行なわれており、映像品質などが比較できるようになっていた。製品化は比較的近い時期、発売当初の価格は10万円を超える価格になるという。もっとも、価格は量産効果などにより徐々に落としていきたいということだ。


□関連記事「【CEATEC】松下電器、高性能ルータとサーバーの複合機」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/10/02/pana1.htm

笠井 康伸
2001/11/14 20:35

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