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Internet World Japan 2001とStreaming Media Japan 2001が開幕

 幕張メッセで「Internet World Japan 2001」と「Streaming Media Japan 2001」が開幕した。各社がインターネット関連のソフトウェアや通信機器を展示、併設会場では多数のセミナーが開催された。企業や通信キャリア向けの展示が中心だが、一部にコンシューマ向けの製品があったので紹介しよう。

 NTTファシリティが展示していたのは、ADSLに対応した「雷サージプロテクタ」。落雷時に電話回線(通信線)や電源線を通して流れる大電流から、ADSLモデムなどの通信機器を守ってくれる。標準価格は1万8500円と、こういった製品としては高価だが、量販店やPCショップなどで販売されているほかの製品と比べて雷サージ機能は強力だという。

 雷サージ用に、電源側には2つのサージ防護素子、通信側には応答の速いサージ防護素子を設置、瞬間的に流れる大電流をバイパスしてくれる。さらに、電源側と通信側のサージ防護素子を同じポイントに接地(アース)させることで電位差を抑制、サージ機能の高性能化を図っている。

 接続できるのは電話回線が2回線と電源が6つ。電源には、すべてアース付きプラグが使用できる。電源のオンオフは、本体のスイッチでまとめてコントロールできるほか、スイッチと非連動になっているプラグも用意されている。

 定格電流は14.5A、本体サイズ(幅×奥×高)は390×80×60mm、重量1.5kg。サージ電流耐量は10kA(電源)/1kA(通信)まで。

NTTファシリティの雷サージプロテクタ
電話回線は2本まで接続できる

 日本テレコムは、2002年1月より実験サービスの開始を予定しているビデオオンデマンドサービス「J-VISION」のデモを行なっていた。視聴には専用プレイヤーを使用、ギャガ・コミュニケーションズやサンリオ、松竹などのコンテンツを500kbpsの帯域で配信する。

J-VISIONによる配信デモ
リアルネットワークスブースにひっそりと置かれていたPlayStation 2
NECはPacket VideoのPVPlatformを使いPDAで映像を再生してみせた
 試験サービスへの参加は無料だが、日本テレコムのJ-DSLを利用しているユーザーに限られる。もっとも、本サービスではJ-DSL以外のADSLユーザーなど500kbpsでの配信を受けられる回線であれば、だれでも使用できるようにしていく。

 コンテンツについても、現在、さまざまな企業と交渉を行なっており最新の映画などを用意する計画だ。

 リアルネットワークスのブースには、PCや通信機器が並ぶ中にひっそりとPlayStation 2(PS2)が置かれていた。動作するデモは行なわれていなかったものの、RealPlayerのポーティングをすでに半年以上行なっており、できるだけ早い時期に公開していきたいという。

 PS2上で動作するRealPlayerを、どういった形態で利用するかは不明だが、PS2はTVにつながっているSTBと考えた場合、ほかを圧倒する普及台数となる。ブロードバンドコンテンツを大画面TVで視聴する際の有力候補となりそうだ。

 NECが展示していたのはPacket Video社のPVPlatformを使用したコンテンツの配信デモ。無線LANカードを使用して、PDAに64kbpsおよび128kbpsによるストリーミング配信を行ない、その画質をアピールしていた。

 NECとPacket Videoは、11月12日に国内での提携を発表したばかり。今後は、帯域確保が難しい、もしくは帯域が安定しないといったワイヤレスなどでの配信でも画質を確保できるPacket Video社のCODECやプレイヤーを使用して、FOMAなどの携帯電話やPDAなどへの配信システムを提案していく考えだ。

 なお、FOMAへの配信については、Packet VideoのCODECでエンコードされた画像をFOMA用に再変換して配信するシステムを準備中だという。

笠井 康伸
2001/11/20 23:17

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