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車内に設置された端末。車両をつなぐ通路の上に設置されている。 |
NTTと交通広告を取り扱う東急エージェンシーは、東急東横線車両内に設置する液晶端末に、無線LANを利用して広告やライブ映像を配信する実験を行なう。実験期間は11月21日から1週間程度の予定。
実験に利用される車両は、東急東横線の渋谷~桜木町間を走る1編成。この編成の奇数車両に1台ずつ、実験用の液晶端末が設置してある。この液晶端末の構成は16インチ液晶モニタとノートPCを組み合わせたもの。無線LANアンテナはモニタの両端の部分に内蔵した。
電車走行中はこの端末に、雑誌「東京1週間」と連動した広告やクーポン情報、東急グループ各社の情報などが随時表示される。
渋谷駅と自由が丘駅停車中には、渋谷駅周辺のライブ映像を無線LANを経由して配信する。NTTによると、停車中の車両に大容量コンテンツを無線LANで配信する試みは世界でも初めてだという。
ライブカメラと制御サーバー間は、NTTが開発した最大36Mbpsで通信する無線LAN技術「AWA」で接続されている。制御サーバーから駅ホーム内のアクセスポイントまでは光ファイバケーブルで専用線接続し、アクセスポイントと停車中の車両間通信には、最大11MbpsのIEEE802.11bの無線LANを利用している。
□ニュースリリース(NTT)
http://www.ntt.co.jp/news/news01/0111/011120b.html
□NTT
http://www.ntt.co.jp/
(森田 秀一)
2001/11/21 14:42
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