NTTコミュニケーションズ（NTT Com）はアッカネットワークスと共同で、個人およびSOHOをターゲットとした、IPv6・IPv4の両方に対応したブロードバンド接続サービスを、2002年第１四半期をめどに開始する。仕様の詳細は、NTT ComのWebサイトにあるIPv6ページに2002年１月中旬に掲載される。

　同社はすでに、企業向けにIPv4環境のままIPv6アドレスを使える「OCN IPv6トンネル接続サービス」を提供しているが、今回アッカとNTT Comが開始するサービスは、接続線にアッカのADSL回線を利用する個人やSOHO向けのサービスとなる。

　同サービスは、同一ネットワーク上にIPv6とIPv4の両プロトコルを混在させられるデュアルサービスとなる。接続に必要な設定を、ネットワーク側から自動的に行なうプラグ・アンド・プレイ機能や、不正パケットのブロックやVPNの仕組みをネットワーク側で提供するセキュリティ機能、通信目的に応じて帯域を確保するQoS機能などに対応する。

　アッカのADSLだけでなく、今後は他業者のADSLやFTTH、無線アクセスなどにも順次対応する予定だ。

　NTT Comでは、ユーザー層ごとにIPv4からIPv6への移行ニーズに適応したサービスを展開していく予定。2002年の個人・SOHO向けデュアルサービスに続いて、2003年にはIPv6トンネル接続サービスの後継となる企業向けのデュアルサービスを予定しており、将来のIPv6ネイティブネットワークに備える。

□ニュースリリース
http://www.ntt.com/NEWS_RELEASE/2001NEWS/0012/1203.html
□NTT ComのIPｖ６
http://www.v6.ntt.net/

（白根 雅彦）
2001/12/03 20:54