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アッカ、8MbpsのADSL接続サービスで3度目のトラブルが発生

 アッカ・ネットワークスは、最大下り8MbpsのADSL接続サービスで、モデムのリンク速度が2Mbpsに満たない回線環境で利用した場合、データ転送速度が極端に低下する不具合が生じていることを明らかにした。収容局側に設置した機器の問題で、現在対策を進めており来週までには解決する見込みだという。

 不具合は、収容局側の機器(DSLAM)とユーザー宅のADSLモデム間の転送速度(リンク速度)が2Mbps程度を下回る場合に発生する。使用しているADSLモデムの機種に関係なく発生するもので、スループットが極端に低下するといった現象のほかに、PPP接続ができずIPアドレスが取得できない、MTUを小さくしないとインターネット接続ができないといった現象が生じる。

 アッカによれば、原因はDSLAMとADSLモデム間のリンク速度が、局側機器とインターネット(ゲートウェイ)間の速度よりも著しく遅いといった速度差がある場合に、局側機器からのデータの流れが阻害されてしまうために発生するという。

 対策として速度差がある場合でも局側機器がデータ転送を円滑に行なえるよう改良を行なっており、来週までには完了する見込みだ。

 なお、ADSLモデムは回線へのノイズ混入などにより転送エラーが頻発する場合、切断と再接続を自動で行ない、再トレーニングを試みる。これが繰り返し行なわれ、回線環境が安定しない場合にも、速度差によるトラブルと同じ症状が発生する。

 安定した接続が行なえるようにするためには接続速度を落とすといった対策が必要で、希望するユーザーは切断、再接続が行なわれる頻度を調べた上で利用中のプロバイダに連絡してほしいという。もっとも、この場合は回線のスループットの上限が低く設定されることになる。

 アッカが提供する8MbpsタイプのADSL接続サービスでのトラブルは、ノイズなどの問題で回線が切断されると再接続できなくなる問題や、NEC製のADSLモデムの不具合に続き、これで3度目となる。


□8Mbpsサービスで速度が遅くなる問題について(アッカ)
http://www.acca.ne.jp/support/user_support/date/20011205.html
□関連記事「アッカの8Mbpsサービス用モデムのファームウェアなどに不具合」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/11/28/acca.htm
□関連記事「アッカ、8Mbpsサービスで使用しているモデムの新ファームウェア」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/11/22/acca.htm
□関連記事「アッカ、8MbpsのADSL接続サービスで接続できなくなるトラブル」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/11/13/acca.htm
□アッカ・ネットワークス
http://www.acca.ne.jp/

笠井 康伸
2001/12/06 14:36

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