ソニーは、パーソナルITテレビ「エアボード」の新モデル「IDT-LF2」を2002年1月25日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は13万円程度になる見込み。
エアボードは、ベースステーション側にテレビアンテナや電話線などを接続することで、モニター側だけでワイヤレスにテレビ・ビデオの視聴、インターネット閲覧ができる、ソニーが提唱する「パーソナルITテレビ」。モニターとベースステーションは無線LANで接続され、モニターは単体でも内蔵バッテリにより連続2時間稼動する。
ソニーでは、エアボードを家の中でどこでもテレビやインターネットにアクセスできる「ユビキタス バリュー ネットワーク」を実現する商品と位置付けていて、今回発売される「IDT-LF2」は、昨年末に発売された「IDT-LF1」に続く2代目となる。
モニター側の12.1型液晶はタッチパネル式になっていて、ほぼすべての操作はタッチパネルとモニター部のボタンで行なえる。AV機器を赤外線で制御する「AVマウス」をベースステーションに接続することで、モニター側からビデオデッキなどをコントロールすることも可能。
文字入力は画面上のソフトウェアキーボードで行なうが、日本語予測入力システム「POBox」により「れん」と入力すれば「連絡」など「れん」で始まる単語の候補群が表示され、それを選択することですばやく文字入力を行なえるようになっている。さらに、漢字変換システム「ATOK for airboard」も搭載されており、「モー娘。」などの流行語や口語の変換にも対応している。
ベースステーション側にはテレビアンテナ端子やビデオ端子の他に、アナログモデムとイーサネットインターフェイスが用意され、ADSLなどにも対応できる。
従来機種の「IDT-LF1」は、ベースステーションに接続できるのはエアボードのモニターだけだったが、IDT-LF2のベースステーションは無線LANのアクセスポイントとして、無線LAN搭載パソコンと接続できるようになった。また、ベースステーションにはUSB端子が搭載され、プリンタを接続できる。プリンタは、モニター側で選んだ写真などを出力できるほか、無線LANで接続しているパソコンがネットワークプリンタとして利用することも可能。
IDT-LF2は、従来機種の10.4型よりも大きな12.1型液晶を搭載し、バッテリーも強化されたため、モニター部の重さは従来機種の1.0kgよりも重い1.2kgになった。モニター側のバッテリーの充電は、ベースステーションで行なえるほか、同梱のクレードルを利用しても行なえる。
ソニーでは、ビデオデッキなどのそばにベースステーションを設置して、クレードルはリビングのテーブルの上などに置き、そこでモニターの操作を行なうことなどを想定している。
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初代エアボードとはデザインがだいぶ異なる |
クレイドル使用時の背面 |
□ソニー
http://www.sony.co.jp/
(白根 雅彦)
2001/12/12 16:10
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