連絡先：
お客様相談室
Tel: 0077-78-0500（9:00～19:00）

4ポートの有線ルータ「KY-BR-CB100」

無線LAN機能付きルータ「KY-BR-WL100」

PCカードタイプの無線LANカード「KY-LC-WL100」

　京セラは、WAN-LAN間の実効スループットが約30Mbpsのルータ「KY-BR-CB100」を1万5000円前後で発売。さらに無線LAN機能付きルータや無線LANカードなど、コンシューマ向けの低価格ラインナップを拡充する。発売は1月上旬の見込み。コンシューマ向けの高速ルータとしてはもっとも安い価格水準の製品となる。

　京セラはコンシューマ向けのルータ製品として「METEOR（メテオ）」シリーズを2002年1月上旬より発売すると発表していたが、具体的な価格などを明らかにしていなかった。

　METEORシリーズのラインナップと価格は、有線ルータ「KY-BR-CB100」が1万5000円前後、KY-BR-CB100に無線LAN機能を追加したルータ「KY-BR-WL100」が2万円台半ば、PCカードタイプの無線LANカード「KY-LC-WL100」が1万5000円前後、ルータと無線LANカードがセットになった「KY-BR-WL100set」が3万円代後半。

　有線ルータであるKY-BR-CB100の価格はほぼ決定しているものの、無線LAN機能を搭載したKY-BR-WL100は、今後他社の動向を見極めた上で最終決定するという。他社が低価格攻勢に出た場合、実売価格をさらに引き下げる考えだ。

　KY-BR-CB100は、CPUにARM9の高速タイプを採用することでWAN-LAN間の実効スループット約30Mbpsを実現した。これはNATなどを有効にした状態でWANポートとLANポートにWindows 2000を搭載したPCを接続、FTPによるデータ転送速度を実測した値。SmartBitといった測定機器を使用した場合は、40から45Mbpsになるという。

　同程度の性能を持つルータとしてコレガやエレコム、アクトン、NTTなどが製品を発売もしくは発表しているが、性能はほぼ同水準でありながら、他社と比較して実売価格を10％から20％程度低く抑えているのが特徴。ルータ内で使用しているARM9ボードやファームウェアも、京セラによれば独自設計のものを採用しており操作性などに配慮して開発を行なったという。

　インターフェイスはWAN側に10BASE-T/100BASE-TX×1ポート、LAN側に10BASE-T/100BASE-TX×4ポートのスイッチングハブ、プリンタサーバー機能で使用するプリンタポートとしてDsub 25ピン×1ポートを搭載する。PPPoEやDHCPに対応しており、ADSLやCATVインターネットで使用できる。

　セキュリティ関連の機能としてはクライアントフィルタリングやNAT、IPマスカレード、アタックロギング、DMZ機能などをサポートしている。

　本体サイズ（幅×奥×高）は約207×119×37mm、消費電力は最大で約5W、対応OSはWindows XP/Me/98SE/98/95OSR2/2000/NT4.0。

　無線LAN機能付きのKY-BR-WL100の有線ルータ部分のスペックは、実効スループットなども含めKY-BR-CB100と同様。IEEE802.11b規格に対応しており、無線LANでは11Mbpsによる通信が可能だ。アンテナは本体両側に2本、ダイバシティ方式のものを備える。無線LAN用のチップセットはIntersilのPRISM 2.5を採用した。

　本体は有線ルータKY-BR-CB100と似たデザインを採用しているが、サイズが一回り大きく、またKY-BR-CB100では本体前面にあった有線LANポートがKY-BR-WL100では背面に用意されている。

　本体サイズ（幅×奥×高）は約237×137×41mm、省電力は最大で約7W、対応OSなどはKY-BR-CB100と同様である。

□ニュースリリース
http://www.kyocera.co.jp/news/2001/0111/1104-j.asp
□関連記事「京セラ、ブロードバンドルータを発売。無線LANにも対応」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/11/20/meteor.htm
□「METEOR」シリーズの公式サイト（1月上旬以降に開設予定）
http://www.kyocera.co.jp/METEOR/
□京セラ
http://www.kyocera.co.jp/

（笠井 康伸）
2001/12/12 15:04