プラネックスコミュニケーションズは、実効スループットが約37Mbpsとコンシューマ向け製品としては最速となるルータ「bRoad Lanner Fast Access(BRL-04FA)」を発表した。価格はオープンプライスだが、同社の通販サイト「PCI Direct」での販売価格は1万5800円、発売開始は12月下旬の見込み。
実効スループットの計測は、WAN側、LAN側の双方にPCを接続、FTPを使用してWAN側からLAN側に50MBのファイルを転送した場合の実測値。ルータの設定は工場出荷時の状態で、IPアドレスはDHCPから取得、NATなども有効にした状態で複数回測定し、その平均値を出した。
プラネックスによれば、同じ環境で測定した場合コレガの「BAR SW-4P Pro」よりも4~5Mbps程度高速な結果が出ているという。なお、PPPoEやNAT、IPマスカレードなどをすべて無効にし、IPヘッダやフレームヘッダなどユーザーデータ以外のデータ量も含めた処理能力は最大で65Mbps。
高い実効スループットを実現するために、CPUには32bit RISC CPU「ARM9」を採用。さらにファームウェアのチューンナップを行なうことで、約37Mbpsを実現した。
PPPoEやDHCPに対応しておりCATVインターネットや1.5M/8MタイプのADSLで利用できるほか、さらに高速なFTTHといった高速回線での利用も想定しているという。
インターフェイスはWAN側が10BASE-T/100BASE-TX×1ポート、LAN側には10BASE-T/100BASE-TX×4ポートのスイッチングハブを備える。LAN側ポートはすべてAuto-MDI/MDIXに対応しており、ストレート/クロスケーブルを自動認識する。
また、最大で16個までのグローバルIPアドレスに対応できるマルチNAT機能に対応しているほか、「OCN ADSLアクセスIP8/16フレッツプラン」「InfoSphere BizIP8」「IIJ DSL/Fサービス」で用いるPPPoE unnumberedにも対応を予定しているという。
セキュリティ関連ではLANからWAN側方向に最大32エントリ設定できるアドレス・ポートフィルタリングなどをサポートする。
本体のサイズ(幅×奥×高)は175×110×27mm、重量245g、消費電力は最大で5.475W。
プラネックスによれば具体的な発売日はまだ確定していないものの、12月25日から27日に店頭およびPCI Directで扱えるように準備を進めているという。
□プラネックスコミュニケーションズ
http://www.planex.co.jp/
(笠井 康伸)
2001/12/20 12:40
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