アッカ・ネットワークスは、自社のADSL接続サービスで使用しているADSLモデムをマイクロソフトが推奨するUPnP(Universal Plug and Play)に対応させるために、現在実験および評価を進めていることを明らかにした。
ルータのNAT機能を使用してグローバルIPアドレスを複数のPCで使用する場合、オンラインゲームなど一部のサービスが利用できなかった。これはアッカが提供するルータタイプのADSLモデムに限った話ではなく、他社の製品やサービスなどで使われているルータ全般に当てはまる。
アッカが今回表明したルータのUPnPへの対応により、これらが解決される。具体的にはUPnPを利用することで、ユーザーはルータでポートマッピングなどの設定を行なわなくてもオンラインゲームなどのアプリケーションが利用できるようになる。
また、通常のポートマッピングでは対応できない、IPパケット(データ)の中にIPアドレスを書き込んでしまうようなアプリケーションでもルータを介して利用できるようになるという。これにはWindows XPに付属するWindows Messengerを使用した音声や映像による通話やH.323プロトコルを使用したビデオ会議システムなどが該当する。
現在、8MタイプのADSL接続サービスで提供しているルータタイプのADSLモデム「Fujitsu ADSL Modem」と、1.5Mタイプ用の「NEC ATUR32J」で実験および評価を行なっており、8Mタイプ用は2002年3月下旬にも対応が完了する見込みだ。これ以外のモデムについても、メーカーに対し確認を行なっている最中だという。
なお、UPnPへの対応はファームウェアのバージョンアップにより行なう。対応ファームウェアはアッカのWebページで提供する計画である。
□ルータタイプモデムのUPnP対応について(アッカ)
http://www.acca.ne.jp/support/user_support/date/20011227.html
□関連記事「エレコム、LD-WBBR4の新ファームウェアを公開、Windows Messengerに対応」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/12/26/elef.htm
□関連記事「鈴木直美の Windows Messenger使用記」
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/20011120/wm.htm
□アッカ・ネットワークス
http://www.acca.ne.jp/
(笠井 康伸)
2001/12/27 20:43
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