IEEE802.11a対応の無線LAN機能付きルータ「WN-A54/BBR」

PCカードタイプの無線LANカード「WN-A54/PCM」

　アイ・オー・データ機器は、最大帯域54Mbpsの無線LAN機能を搭載したルータ「WN-A54/BBR」とPCカードタイプの無線LANカード「WN-A54/PCM」を発表した。発売開始は2月末の予定で標準価格はオープン。実売価格はWN-A54/BBRが5万円弱、WN-A54/PCMが2万円弱の見込み。

　WN-A54/BBRの無線LAN機能は、5GHz帯の無線を使用するIEEE802.11a規格に対応。最大で54Mbpsによる無線通信が可能だ。同社による実測値では、WN-A54/BBRをブリッジモードで動作させた場合、無線LANからWAN側ポートへの通信時は実効スループット約19Mbpsを記録。ルータモードで動作させた場合でもWANから無線LANでは約10Mbps、WANから有線LANでは約15Mbpsの速度を発揮するという。

　ルータモードで動作させた場合に、「WANからLAN（有線）」と「WANから無線LAN」で性能差が出るのは、IEEE802.11aのプロトコル処理でCPUに負荷がかかるため。ルータモードの場合、ルーティング処理に無線のプロトコル処理が加わるためCPUがボトルネックとなり、実効スループットが15Mbpsから10Mbpsに低下してしまうという。

　インターフェイスは、WAN側、LAN側ともに10BASE-T/100BASE-TX×1ポートをそれぞれ搭載。PPPoEやDHCP、SS ID、64/128bitのWEPに対応している。

　本体サイズ（幅×奥×高）は159×55×219mm（スタンド折り畳み時）、重量は約1.2kg、消費電力は約7W、対応機種はWindowsを搭載するPCやMacintoshシリーズなど。

　同時に発売されるWN-A54/PCMは、IEEE802.11a規格に対応したPCカードタイプの無線LANカード。アクセスポイント経由で通信するインフラストラクチャモードのほかに、無線LAN機器間で通信を行なうアドホックモードにも対応している。

　対応OSはWindows XP/Me/2000。インターフェイスはCardBus（PCカード）で、最長通信距離は約100m。54/48/36/24/18/12/6Mbpsでの通信モードをサポートする。

□ニュースリリース
http://www.iodata.co.jp/news/200202/023a.htm
http://www.iodata.co.jp/news/200202/023b.htm
□関連記事「ソニー、最大54Mbpsでの通信が可能なIEEE802.11a対応の無線LAN」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/10/01/sony.htm
□アイ・オー・データ機器
http://www.iodata.co.jp/

（笠井 康伸）
2002/02/04 17:30