NECは、ビーエス・アイ（BS-i）と協力してBSデジタル放送とインターネットを融合させた実験サービス「TV in PC」を実施する。NECの対応PCに無償の専用ソフトをダウンロードすれば利用できる。

　今回実施される実験サービスは、ARIB（社団法人電波産業会）が制定する標準規格「デジタル放送におけるデータ放送符号化方式と伝送方式（ARIB STD-B24）」に、2001年11月に運用規定として追加された「データ放送から外部のアプリケーションを呼び出す機能」を用いたもの。3月10日、17日、24日の3回に渡り放送される番組「綺麗の天才」で、映像とあわせてURLなどのデータを放送する。

　この番組を視聴し実験サービスを体験するためには、NECのBSデジタル放送対応PCと専用ソフトが必要。具体的にはNECの「VALUESTAR Tシリーズ」（VT1000J/6JD4、VT770/0D、VT970/1D）、「VALUESTAR Gシリーズ」、およびオプションユニット「SmartVisionBSサポートキットNX」を搭載したPCが対象となる。専用ソフトは、2月14日から3月24日までの期間であれば同社のパーソナル総合情報サイト「121ware.com」より無償でダウンロード可能だ。

　今回、利用するデータ放送から外部のアプリケーションを呼び出す機能では、文字どおりPC上のさまざまなアプリケーションの起動・実行が可能。実験サービスではWebブラウザを呼び出してさまざまな情報を表示するといった利用方法となる。将来的にはTV放送と連動したアプリケーションの実行やキャラクタの表示、各種アンケートの収集なども実現可能だという。

　NECによれば、TV in PCに対応した製品やサービスの今後の展開は現時点では未定としながらも、関連業界と協力しながら今後の対応を進めていく計画だ。

□ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0202/0403.html
□121ware.com
http://121ware.com/
□NEC
http://www.nec.co.jp/

（笠井 康伸）
2002/02/05 16:14