KDDIは、アクセス回線に100MbpsのFTTHを使用したマンション向けのインターネット接続サービス「ブロードバンドDION"F"マンション」を発表した。サービスの提供開始は3月29日の予定で、月額料金は2500円から3500円。

　DIONでは、これまでもアクセス回線にNTTのBフレッツを使用した「ブロードバンドDION"F"with『Bフレッツ』マンション」を提供していた。今回、提供されるサービスは、アクセス回線からインターネット接続部分までをすべてKDDIが提供する点が異なる。

　サービスエリアは東京23区の一部地域。2002年度中に、全国の政令指定都市の一部地域まで拡大していく計画だ。対象は新築および既設のマンションとなる。

　マンション内の回線タイプと契約形態は、それぞれ2通り用意されている。回線タイプは、マンション内の配線にイーサネットを使用する「タイプE」と、既設の電話回線を使用する「タイプV」。契約形態は、マンションの所有者と一括契約する「全戸加入型」と入居者と個別に契約する「個別加入型」。

　タイプEでは、構内配線にはイーサネットを利用、回線速度は100Mbpsでインターネットに接続できる。これに対してタイプVは、VDSLを利用するため回線速度は下りで最大15Mbpsとなる。導入するにはマンションあたり、全戸加入型が30戸以上、個別加入型は20戸以上の契約数になることが条件。

　月額料金は、全戸加入型が1戸あたり2500円、個別加入型が3500円となる。タイプE、タイプVで料金は同じ。このほかに初期費用が1万8000円かかる。ただし、全戸加入型の場合、初期費用は導入時に1回のみ必要で、その後入居者の入れ替わりなどが生じても再度支払う必要はない。

　KDDIによれば、今後5年間で40万戸の契約を見込んでいるという。

□ニュースリリース
http://www.kddi.com/release/2002/0206/index.html
□KDDI
http://www.kddi.com/

（笠井 康伸）
2002/02/06 18:38