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情報通信総合研究所、ユビキタス・ネットワークに関するユーザーニーズを調査

 NTTグループの調査・研究期間である情報通信総合研究所では、「ユビキタス・ネットワークに関するユーザーニーズ調査結果」をまとめた。2001年11月27日~30日に同社のマーケティングサイト「MIN」(Marketing Interactive Network)上でオンライン調査を行なったもの。集計結果では、ユビキタス・ネットに肯定的な意見が69.1%となった。

 調査ではまず、ユーザーの基本的な環境を探る「ブロードバンド化の動向」を質問し、ユビキタス・ネットワークの実現に不可欠な「ホットスポットに関するニーズ」、次世代のネット端末となる「情報家電に関するニーズ」、そして「ユビキタス・ネットワークに対する評価と要望」といったテーマに分かれて調査が行なわれた。

 ブロードバンド化の動向として「自宅インターネット接続回線」では、前年度0.6%しかなかったADSLが20.9%に急増し、アナログ回線が43.1%から26.4%へ減少した。従量制のISDN回線は22.2%から7.0%へ急落し、ISDNやアナログ回線といった従量制の通信手段から常時接続へと変化している様子がわかる。

 ホットスポットのニーズについては「外出先の接続場所」の利用希望という形で質問された。喫茶店・カフェがもっとも多く59.4%、公共施設が56.7%、長距離列車内が48.8%、ホテルのロビーが42.5%と続く。また、外出先のブロードバンドに希望するサービスでは、高速接続の希望が95.7%と非常に多い。

 情報家電に関するニーズで質問した「LANに接続したい機器」では、パソコンが1位で85.8%、2位がプリンタで70.3%と、パソコン関連機器のニーズが高い。続いて3位にはビデオデッキの51.0%となり、外出先などからネットワーク経由の録画予約といった希望があることが読みとれる。また、エアコン(33.2%)、ドアや窓のカギ(31.6%)といったものの利用意向も高めだ。半面、ネット家電として話題になることが多い電子レンジや冷蔵庫はいずれも9.2%とあまり接続を希望していない結果となった。

 最後に、ユビキタス・ネットワークに関する評価を聞くと、やや望ましいが56.6%、非常に望ましいが12.5%と、肯定的な意見の合計が69.1%となった。ユビキタス・ネットワークのメリットとして期待するものは「いざというときに必要な情報、サービス利用」の85.7%、「手間かけずに情報、サービス利用」が85.2%など。いずれも利便性の追求という点で期待されていることが読みとれる。


□ニュースリリース
http://www.icr.co.jp/info/press/press20020207.html
□情報通信総合研究所
http://www.icr.co.jp/
□MIN
http://www.commerce.or.jp/

正田拓也
2002/02/07 20:40

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