ヤマハは、DMZホスト機能の追加や無線による接続時に切断されることがある不具合を修正したルータ「RTW65b」用のファームウェアを公開した。同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。

　公開されたバージョンはRev.5.03.15。このバージョンで、新たにNAT環境でのマイクロソフトのNetMeeting 3.0によるビデオ、音声、チャット、ホワイトボード機能が利用できるようになった。ただし、ディレクトリサービスには対応していないほか、LAN側の複数のPCから同時に接続することはできない。また、WAN側（インターネット）からLAN側のPCに接続するためには静的IPマスカレードの設定が必要となる。

　DMZホスト機能もサポートされている。これは、WAN側から受信したパケットを、とくにルータ上で指定がされていない場合は特定のPCに転送する機能。指定がない場合にパケットを転送するだけではなく、破棄するといった設定も可能だ。

　このほかにもIPマスカレードを動作させた状態でPPTPによるMSVPNの変換ができるようになった。LAN側のPPTPクライアント（PC）からWAN側のPPTPサーバーに接続できる。同時に扱えるPPTPセッションの数は最大で4096。

　RTW65bの不具合についても解消されている。リリースノートには30件の不具合が記載されており、この中にはWindows XPを搭載したPCとの無線接続時に、ネットワークが切断されることがあるといったものも含まれている。

□RTW65b/RTW65iのファームウェア（ダウンロードができる）
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RTW65/RevUpper.html
□関連記事「ヤマハ、無線LAN機能付きルータ「RTW65b」を11月22日に発売」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/11/08/rtw65b.htm
□関連記事「ヤマハ、無線LAN機能を搭載したCATV/ADSL対応ルータ「RTW65b」」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/09/18/rtw65b.htm
□「RTW65b」製品情報
http://www.yamaha.co.jp/news/01091801.html
□ネットボランチ
http://netvolante.jp/
□ヤマハ
http://www.yamaha.co.jp/

（笠井 康伸）
2002/02/08 12:22