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東芝、同一フロアで倍のユーザーが利用可能な無線LANシステムを開発

 東芝は、無線LANの電波を特定の方向にだけ飛ばすことができるシステムを開発した。電波の範囲を区切ることにより、隣接するチャネルの干渉を抑えて倍のユーザーが同時に無線LANを利用することができるという。

 通常の無線LANの基地局のアンテナは指向性がないため、現在一般的な2.4GHz帯を用いた802.11bでは、隣接した周波数のため、14あるチャンネルのうち、1、5、9、13しか同時使用ができなかったという。

 今回、開発されたシステムを用いて東芝が行なった実験では、同一フロアで電波の場所を区切り、1、5、9、13に加えて3、7、11、14チャネルを同時に使用できるという結果になった。

 このシステムでは、アンテナを6つ並べ、新しく開発されたチップで各アンテナの電波の送信を制御する。具体的には電波の位相を制御し、指向性を持たせることで特定方向へ電波を送信することが可能になった。

 現在、東芝の研究開発センターで開発が行なわれており、実際の製品は東芝のブランドで2003年に登場する予定という。


□東芝
http://www.toshiba.co.jp/

正田拓也
2002/02/22 18:48

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