NTTとスカイパーフェクト・コミュニケーションズ(スカパー)は、3月から光ファイバを利用した映像配信実験を共同で行なうと発表した。NTTが開発した、1本の光ファイバで3種類のデータを同時に送受信するB-PON技術の実証実験で、2003年1月まで実施する。
B-PON(Broadband Passive Optical Network)は、光ファイバケーブル内で異なる種類の波長光をやりとりする技術で、インターネット通信データの送受信を行ないながらも、別途に帯域保証型の映像配信が可能。地上波テレビ並の画質で約500チャンネル分の映像データを、インターネット通信に干渉することなく送信できる。
今回の実験は東京都内のマンションで行なわれ、インターネット通信の上り下りで2種、映像で1種、合計3種のデータをNTT局舎から送信する。最終的にはB-PON宅内装置でインターネット通信データと映像データに分配、映像データは専用のセットトップボックスを使って再生する。
B-PONを活用したサービスの商業化時期などはまだ未定。実用化すれば配線設備工事の単純化、負担軽減などが期待できるという。
□ニュースリリース
http://www.ntt.co.jp/news/news02/0202/020225.html
□NTT
http://www.ntt.co.jp/
□スカイパーフェクト・コミュニケーションズ
http://www.skyperfectv.co.jp/
(森田 秀一)
2002/02/25 19:24
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