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ソニースタイル、ブロードバンドに特化したネットワークバイオを発表


 ソニースタイルは「ネットワークバイオ」(PCV-JX10GN)の発表を行なった。ブロードバンド接続を前提としたことで、ソフトウェアの購入やバージョン管理をオンラインで可能としたほか、外出先からパソコンのメールを読み出すといった使用法もできる仕様となる。価格は10万4000円で、ソニースタイルのWebサイトで2月27日10:00から受注開始し、3月14日からユーザーに届けられる。

ブロードバンドを通じてソフトウェア管理を行なうネットワークバイオ

ネットワークバイオ(PCV-JX10GN)

 「ネットワークバイオ」独自のサービスを利用するにはブロードバンド回線が必須となる。独自の機能としては「Hotnetworkサービス」「ダウンロード&アップデート」「LinkGarage」を搭載する。

 Hotnetworkサービスは、ネットワークバイオには必須のサービスで、ソフトウェアのダウンロード購入にとどまらず、ソフトの著作権などを管理するデジタルライツマネジメントを取り入れ、購入ソフトの状況を管理することができる。このシステムのため、万一、システムクラッシュなどでパソコンを再インストールする際などでも既に購入したソフトは無料で再ダウンロードすることが可能になるという。

 また、「ダウンロード&アップデート」はダウンロードされたソフトの状況を把握し最新のアップデートプログラムを知らせるという。

 もうひとつのネットワークバイオの機能として「LinkGarage」が挙げられる。グローバルIPアドレスが割り当てられた常時接続環境を利用し、自宅のネットワークバイオに外から携帯電話、PDA、パソコンでアクセスでき、そのままパソコンのメール利用が可能になる。

 これらの機能を利用するにあたり、Hotnetworkサービス(有料)の契約が必要になる。初期登録料が500円、月額基本料が300円(年一括払いは3000円。ただし初年度は2500円)となり、別途インターネット接続に関する料金がかかる。ソフトウェアの購入や付加サービスの利用料も別途発生し、Hotnetworkサービスに申し込んだ際のクレジットカード経由で引き落とされる。

Celeron 1.2GHzを搭載するバイオJXがベース

 今回発表されたネットワークバイオ(PCV-JX10GN)は、Celeron 1.2GHzに256MBのメモリ、80GBのハードディスクを搭載する。ほかに、CD-RW/DVD-ROM一体型のドライブ、10BASE-T/100BASE-TXを1ポート、ビデオ入出力、テレビチューナーなどを装備し、映像や音楽を楽しむことができるモデル。

 購入時に搭載されるソフトウェアは、OSとしてWindows XP Home Edtionのほか、ソニーオリジナルのテレビ録画・管理・再生の「Giga Pocket」や音楽ファイルの再生・管理の「SonicStage」と一部のソフトウェアに限られる。

 サイズ(幅×奥×高)は104×365×343mmで、重さは約8.1kg。消費電力は約55W(スタンバイ時1.5W)となっている。

 モニタは別売りとなり、ソニースタイルでは、15型のTFT液晶ディスプレイ(PCVD-15XD6)と、17型のFDトリニトロンディスプレイ(PCVD-A202)が同時購入モニタとして選択できる。

 販売にあたるソニースタイルの佐藤一雅社長によれば、初年度の出荷台数は10万台を目標にしているという。

「ユビキタス“バリュー”ネットワーク」の最初の提案

ソニー代表取締役社長兼COOの安藤国威氏

 発表会では、ソニーの安藤国威社長が出席しコメントを述べた。安藤社長は、年末に東名阪の販売店を回った感想を述べ「今、もっとも重要になるのはブロードバンド」と語った。急速な普及をしていることを挙げ「変化が訪れるのはビジネスチャンスだ」と強調し、ネットワークバイオにかける意気込みが強いことを表わした。

 また、「COMDEX Fall 2001」の基調講演で安藤社長が語ったユビキタス“バリュー”ネットワークについても触れた。その最初の提案がネットワークバイオであるとし、ソフトウェアをネットワークを通じてやりとりする最初のビジネスモデルであると位置づけた。

 さらに、ユビキタス“バリュー”ネットワークはソニーとしてもっとも大事なプロジェクトとして動いているとして、ソニースタイルも含めた全社が一体となって動いていると説明した。

2台目としての利用も考えてモニターレスで10万円

ソニースタイル代表取締役社長の佐藤一雅氏

 佐藤社長は、ネットワークバイオを製品化するにあたっての経緯を説明した。価格については2台目として使うことも考えて10万円としたという。ハードウェア的にほぼ同仕様の店頭モデルに比べ2~3万円安い設定となることについて「店頭モデルが高いのは、その分のソフトウェアが入っているため。単純に価格で比べてほしくない」と語った。

 ネットワークバイオの特徴としては、常に最新の情報をアップデートすることをコンセプトとしたと言い、LinkGarageについて、まずはメールからサービスを開始するが、いろいろ新しい楽しみを提案していくとし、今後のサービス拡充を約束。ネットワークバイオを「成長する商品」と位置づけて発展させていくことを明らかにした。

 また、ソフトウェアメーカーとの協力も必要とし、そのためにオープンプラットフォームの方針を打ち出したところ16社から賛同を受けていることも明らかにした。賛同各社から提供されるソフトウェアは現在のところ11社24タイトル。ジャストシステムのATOKシリーズやシマンテックのノートンシリーズのほか、オリジナルソフトもあり、当初は1本2000円、6本セットで9800円という価格で販売される。

 また、今後の展開としては、現在1種類のハードウェアのラインナップについて「いたずらに増やすことはなく、ニーズに合わせて拡大したい」と述べた。また、ネットワークバイオ以外へのHotnetworkサービスの提供についても、当面はネットワークバイオに限定するとした。


□ニュースリリース
http://www.jp.sonystyle.com/Company/Press/020226.html
□ソニースタイル
http://www.jp.sonystyle.com/
□ソニー
http://www.sony.co.jp/

正田拓也
2002/02/26 21:23

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