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アクセス網の光化を推進するNTT東西

 NTTは、総務大臣に対し2002年度事業計画の認可申請を行なった。これによると、2002年度のアクセス網の光化に関連した投資額はNTT東西の合計で約2600億円。両社の総投資額の実に30%強を占める。

 事業計画には、2002年度の回線需要についても記されている。NTT東日本は、一般加入電話は2002年度末の時点で約2549万を見込む。これは現在と比較して32万の微増で、実質的にはほぼ横ばいとなる数値。

 ADSLの普及により大きな影響を受けているISDNの減少は深刻で、INSネット64の場合、60万7000回線の減少、2002年度末には約468万7000回線と約11%の減少。INSネット1500に至っては、1万2000回線減少し契約数は約3万9000回線。これは約24%もの大幅減となる。

 減少となるのはNTT西日本も同様で、INS64では74万回線減少し2002年度末には約414万5000回線、INSネット1500は4000回線の減少で約3万7000回線を見込んでいる。

 これらに対して積極的な投資と需要拡大を図っていくのがFTTHやADSLといったブロードバンド関連のサービス。計画には、ブロードバンドサービスの本格的な普及に向け、光を含むフルラインナップでの積極的な需要の掘り起こしやエリア拡大などにより、インターネット通信需要の拡大に積極的に対応していくと記されている。

 もっともADSLに関しては、提供エリアの拡大や新サービスの提供に努めていくとあるだけで、具体的な数値は記されていない。

 FTTHサービスなどで使用するアクセス網の光化については、NTT東日本が240万芯km、NTT西日本が260万芯kmの敷設を計画。これにより2002年度末のカバー率は、それぞれ69%、53%に達するという。

 設備投資計画に占めるアクセス網の光化が占める割合も大きい。NTT東西は、2002年度、それぞれ4100億円、計8200億円の投資を計画しているが、このうち約2600億円、実に30%強がアクセス網の光化に関連した投資であるという。


□ニュースリリース(2002年度事業計画の認可申請について)
http://www.ntt-east.co.jp/release/0202/020228.html
http://www.ntt-west.co.jp/news/0202/020228.html
□NTT東日本
http://www.ntt-east.co.jp/
□NTT西日本
http://www.ntt-west.co.jp/

笠井 康伸
2002/03/04 13:50

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