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シマンテック、2月の月間ウイルス被害ランキング

 シマンテックは、2月の月間ウイルス被害ランキングを発表した。1位と2位は、引き続きW32.Badtrans。Messengerで感染を試みるJS.Menger.Wormも14件の被害報告を受けて7位となっている。

 1位のW32.Badtrans.B@mmの報告件数は264、2位はW32.Badtrans@mm.encで137件、これに続いてJS.Exception.Exploitの132件、W95.Hybris.wormの105件となっている。ランキング10位までの報告件数が761であるのに対し、1位から4位までで638件、約84%を占める結果となった。

 あわせてシマンテックによる2月のウイルス考察も発表されている。ここで取り上げられているのはJS.Menger.Wormで、これは2月13日に発見されたウイルスだ。JS.Menger.Wormは、Windows MessengerやMSN Messengerを悪用して感染を試みるもので、Messengerを利用してURLを送信する。このURLで指定されたWebページには、IEのセキュリティホールを利用したウイルスが仕込まれており、アクセスするだけで感染してしまう。

 JS.Menger.Wormは、マイクロソフトがセキュリティホールを発表し対応パッチを公開してからわずか数日で登場している。このため、パッチの存在をユーザーが知る前に感染してしまったケースも少なくないという。シマンテックによれば、ウイルスの開発期間は確実に短くなっており、とくにスクリプト言語で実現できるものはバッファのオーバーフローを利用したものよりも実装が容易なため短期間で開発できる。セキュリティホールへの迅速な対応の必要性がますます重要な課題になっているという。


□2月の月間ウイルス被害ランキング(シマンテック)
http://www.symantec.com/region/jp/news/year02/020305.html
□関連記事「マイクロソフトのMessengerを利用して感染を試みるウイルス「JS_MENGER.GEN」」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/02/14/virus.htm
□シマンテック
http://www.symantec.com/region/jp/

笠井 康伸
2002/03/06 12:22

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