NECは、最大51.2Mbpsの速度を実現したVDSLシステムを販売開始したと発表した。宅内装置を12台収容できるセンター側装置「VDSLコンセントレータVC1200T」および宅内装置の「VDSLモデムVF100T」「VDSLモデムVF100TD(端末電源断通知装置付き)」の3種類。
今回の製品は下り51.2Mbps/上り6.4Mbpsの非対称通信のほか、下り/上りとも28.8Mbpsの通信速度も設定でき、いずれも伝送距離は300mまでとなるという。また、上り/下り13Mbpsであれば、1kmまで伝送が可能になる。
VDSLは既存の電話線を用いてデータ通信を行なう方式。新たにネットワーク配線の難しい構内ネットワークなどに活用されている。製品は通信事業者や、ホテル、マンション、オフィスビルなどに販売される。
また、最近は通信事業者などを通さずにマンションやホテルが直接導入する事例も多いため、日本電気システム建設と共同で、機器と工事など一式をパッケージ販売する商品も用意した。価格はマンション12室向けの「マンションパック12」で98万円から、ホテル120室向けの「ホテルパック120」は318万円からとなっている。
□NEC
http://www.nec.co.jp/
(正田拓也)
2002/03/12 15:24
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