ドリーム・トレイン・インターネット（DTI）とPanasonic hi-hoは、両社が共同で進めている通信インフラの共同利用と、IPv6関連サービスの共同構築についての具体的なスケジュールを発表した。

　両社は2001年12月25日にISP事業において業務提携を行なっており、今回発表されたのは業務提携による今後の具体的な事業計画だ。

　通信インフラの共同利用については、DTIが2001年秋から展開しているギガビットの広域インターネットバックボーンを、2002年5月までに全国に展開する。このネットワークをhi-hoと共同利用するとともに、今後のブロードバンド会員の増加にあわせて回線の増強を随時行なっていく。

　IPv6関連サービスの共同構築では、両社が共同で利用するバックボーン上にIPv6パケットをそのまま伝送するネイティブなIPvV6ネットワークを2002年度上期を目標に構築する。また、このネットワークを利用して2002年上期中に専用線を使用した法人向け接続サービス、下期中に一般ユーザー向けの接続サービスを開始する。一般ユーザー向けへの提供では、FTTHや無線、ADSLの事業者と連携しサービスを提供するという。加えて4月よりIP電話の実証実験を開始し、2002年上期中に事業化の検討、下期にはサービスの提供を予定している。

　このほかにも、DTIの親会社である三菱電機が持つセキュリティ関連技術と、松下電器の家電製品に関するノウハウを組み合わせて、家電機器の制御やリモート監視、ホームセキュリティといったIPv6アプリケーションの研究・開発などを共同で行なっていく計画だ。

□関連記事「松下のhi-hoと三菱のDTIがISP事業で提携」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2001/12/25/hi-ho.htm
□Panasonic hi-ho
http://www.home.hi-ho.ne.jp/
□DTI
http://www.dti.ad.jp/

（笠井 康伸）
2002/03/18 15:37