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サービス発表記者会見には角川書店の角川歴彦社長も出席した |
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「命日」のオープニング映像で使われた「サイバーコースター」機能。表示された矢印をマウスカーソルでなぞり、物語の舞台となる屋敷の間取りを確認できる。 |
角川書店とNTTは3月30日から5月31日まで、オリジナルの短編映画にインタラクティブ性を付加した「Webシネマ」の実験配信サービス「Vi!Click(ビックリック)」を開始する。東京都と大阪府のBフレッツ、フレッツ・ADSLユーザーを対象に無料提供していく。
公開されるWebシネマは小池真理子原作、山口紗弥加主演のホラー「命日」と五十嵐均原作のコメディ「セコい誘拐」の2作品。命日の前編は3月30日から、後編を4月12日、セコい誘拐を4月26日から配信する。
いずれも1編あたり20~30分程度の作品となっているが、NTTサイバーソリューション研究所が開発した技術を用いて劇中にさまざまな仕掛けが施されているのが特徴。映像再生中の画面下部にリアルタイム表示される「ビジョンマーク」というアイコンをクリックすることによって、各種のインタラクティブコンテンツが楽しめる。
仕掛けの1つである「ダイナビデオ」機能を使うと、本編映像と並行して登場人物の心理状態を表わすメッセージがサブウインドウに表示される。「サイバーコースター」は画面上の物品を操作する機能で、マウスの動きに応じて画像をコントロールしたり別の映像を呼び出すことなどができる。また本編映像と連動した衣装カタログを実現する「シンクブック」機能も用意されている。
映像視聴に必要な専用プレーヤーはVi!ClickのWebサイトからダウンロードできる。配信帯域はBフレッツ利用時で3Mbps、フレッツ・ADSL利用時には500kbpsとなる。
今回の配信実験サービスは、NTTが一般企業と協力して展開中の「光クリエーション活動」の一環。コンテンツの利用実態やビジネス性の検証などが目的となっており、商用化時期はまったく未定となっている。
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「ダイナビデオ」機能のイメージ。メインとなる映像の周りには血の表現やクローズアップ写真が飛び交う |
作品視聴後に表示される衣装カタログ。「シンクブック」機能が使われており、カタログをクリックすると、その衣装が使われている作品部分にジャンプする。 |
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ストリーミング配信情報 |
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名称: |
Vi!Click |
日時: |
3/30~5/31 |
URL: |
http://www.vi-click.com/
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料金: |
無料 |
対象: |
東京・大阪のBフレッツ、フレッツ・ADSLユーザー |
対応プレーヤー: |
RealPlayer、Windows Media Player |
配信帯域: |
500kbps、3Mbps
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□ニュースリリース(NTT)
http://www.ntt.co.jp/news/news02/0203/020325.html
□Vi!Click
http://www.vi-click.com/
□角川書店
http://www.kadokawa.co.jp/
□NTT
http://www.ntt.co.jp/
(森田 秀一)
2002/03/25 19:52
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