ネットワークロボット「BN-8（仮称）」。3月27日時点での試作機のため、今後外観などは変わる可能性がある

　バンダイは、ロボットの頭部にカメラを内蔵し、インターネット経由で撮影した画像を表示したり、操作したりできるネットワークロボット「BN-8（仮称）」を発表した。3月28日から開催されるロボットの博覧会「ROBODEX2002」に出展するという。

　ロボット本体には有線のLANインターフェイスのほか、IEEE802.11b規格に対応した無線LANも搭載。30mから60mの距離であればワイヤレスで操作が可能だ。移動用のキャタピラを装備しており、前進、後進、右旋回、左旋回、停止といった指示をネットワーク経由でPCから行なえる。前後進速度は毎秒20cm、旋回速度は毎秒10度で、標準バッテリ使用時は約1.5時間、オプションバッテリを使用すると6時間の動作が可能だ。

　本体頭部にはカメラを搭載しており、撮影した画像をPCで表示できる。画像の解像度は640×480、320×240、160×120ドットの3種類で、動画を15フレーム／秒（320×240ドット時）で取り込める。露光制御はオート、F1.8、フォーカスは1mから無限大まで。

　ロボット本体のサイズ（幅×奥×高）は280×260×410mm、重量は約4kg。ロボットの操作にはWebブラウザを使用する。対応しているのはInternet Explorer 5.0以降とNetscape Navigater 4.7以降。

　バンダイによれば、今回発表したBN-8はまだ試作段階で、今後外観やスペックは変更される可能性があるという。製品としての発売時期は2003年を目標としており、価格は試作機を応用しダウンサイジングしたもので2万円から3万円程度。個人への販売のほかに、たとえば展示会などで出展者がブース内にBN-8を設置、展示会に来られないユーザーにWebを通して会場を見てもらうといった用途も考えているという。

□ニュースリリース
http://www.bandai.co.jp/press/press_P00223.html
□バンダイ
http://www.bandai.co.jp/

（笠井 康伸）
2002/03/27 12:17