北ケーブルネットワークは、CATVのネットワークに無線LANの基地局を設置し、集合住宅のユーザー向けにインターネット接続サービスを提供する実証実験を開始する。
実験は4月1日以降準備ができ次第開始し6月末まで行なう。無線の基地局は北ケーブルのサービスエリア内(東京都北区)に1カ所設置し、この基地局がカバーする集合住宅1棟の住戸に対しインターネット接続サービスを提供する。端末の台数は最大15台で、設置工事費や利用料金は無料。実験への参加は北ケーブルが直接募集する。
実証実験は北ケーブルのほかに3社が共同で行なう。日本テレコムは、実験推進の統括およびインターネットバックボーンを提供、愛知電子はCATV伝送路機器とケーブルモデム技術を担当する。また、東洋通信機は無線LAN関係の機器設計や実用化を行なっていく。
北ケーブルによれば、東京都北区には約15万世帯が居住しているが、このうち約11万世帯を集合住宅が占める。しかし、一部の集合住宅では棟内のCATV伝送路が放送専用(片方向)となっており、インターネット接続サービスを容易に提供できなかったという。
なお、北ケーブルではこの実験サービスの結果をもとに機器などの改良を行ない、できるだけ早い時期に商用サービスを提供する計画だ。
□ニュースリリース
http://www.japan-telecom.co.jp/newsrelease/nr020327_c_fs.html
□北ケーブルネットワーク
http://www.kitanet.co.jp/
(笠井 康伸)
2002/03/28 12:56
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