NTTコミュニケーションズ（NTT Com）は、1つの基地局で半径5kmから10km程度をカバーできる無線技術を使用したインターネット接続サービスの実証実験を夏ごろに開始する。

　米国のベンチャ企業であるSOMA Networksが開発した技術を採用したもので、最大転送速度は12Mbps。1つの基地局でカバーできるエリアがIEEE802.11b規格による無線LANと比較して圧倒的に広いのが特徴で、一般家庭や企業などへの接続サービスを少ない基地局で提供できる。

　すでに、この技術を日本国内で使用するために無線の免許を申請しており、免許が取得でき次第、実証実験を行なう。商用サービスの提供時期や価格は現時点では決まっておらず、やるやらないも含めて実験の結果を検証した上で判断するという。

　実証実験では、小型の無線装置をユーザー宅に設置しインターネット接続サービスとIP電話サービスを提供。日本で基地局を展開した場合に、実際にどの程度のエリアをカバーできるかや実効スループットなどのデータを収集する。

□NTTコミュニケーションズ
http://www.ntt.com/
□SOMA Networks（英文）
http://www.somanetworks.com/

（笠井 康伸）
2002/04/03 15:44