米In-Stat/MDRによると、2001年に世界で販売された無線LANチップは800万セットにおよび前年比23％増加となったという。さらに2002年は75％増の1400万セットを販売する見込み。また、54Mbpsの通信速度を持つIEEE802.11aのチップセットは2006年に家庭用市場で1300万セットを上回る販売が見込めると予測した。

　同社の調査では2001年は無線LANチップセットの価格が急落したとして、チップセットの収益が4％下落し2億1690万ドルとなった。しかし、2002年には販売数の伸びにより、3億2450万ドルに増加し、前年比50％増となるという。

　また、企業向けが大半を占めていたのに対し、アジア地域ではコンピュータのネットワークではなく、無線ビデオパッドなどに使われる例もあることや、家庭向けに無線LANの利用が人気が出ていることも挙げた。また、802.11bが主流であったものが、802.11a、802.11gといった新規格が家庭と企業の両方に導入が進んでいることも挙げている。

□ニュースリリース
http://www.dri.co.jp/instat/detail/2002/in020271wt.htm
□インスタット/MDR
http://www.dri.co.jp/instat/
□In-stat/MDR
http://www.instat.com/

（正田拓也）
2002/04/10 19:14