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NTT東日本、Bフレッツに100Mbpsの低価格タイプを追加

 NTT東日本は、FTTHを使用した接続サービス「Bフレッツ」に「ニューファミリータイプ」を追加すると発表した。回線速度は上り下りともに最大100Mbpsで月額料金は5800円。6月1日より現在Bフレッツを提供しているエリアの一部でサービスを開始する。

 Bフレッツには、収容局までのアクセス回線に100Mbpsの光ファイバを使用するビジネスタイプやベーシックタイプ、10Mbpsのアクセス回線を複数のユーザーで共有するファミリータイプ、100Mbpsのアクセス回線を集合住宅内の複数の住戸で共有するマンションタイプが用意されている。

 今回、発表されたニューファミリータイプは文字どおりファミリータイプの後継プランという位置付けで、アクセス回線を複数ユーザーで共有するという使い方は変わらないものの、回線速度が10Mbpsから100Mbpsに高速化されている。同時接続が可能な端末台数は両者5台と変わらず、月額料金もファミリータイプの5000円に対してニューファミリータイプは5800円と800円の差しかないため、今後はニューファミリータイプへの移行が進むと思われる。

 初期費用は契約料800円と工事費2万7100円。申し込みの受付は5月1日より開始する。サービスエリアは、東京都千代田区、港区、新宿区、文京区、墨田区、江東区、目黒区、大田区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、豊島区、荒川区、板橋区、練馬区、葛飾区、江戸川区、武蔵野市、三鷹市、府中市、狛江市の一部地域。NTT東日本によれば、今後、できるだけ早い時期にBフレッツがサービスを提供している全域でニューファミリータイプを利用できるようにしていく計画だ。

 また、ニューファミリータイプの発表にともない、ファミリータイプは今後エリアの拡大を行なわないという。つまりファミリータイプが提供されるのは、現在、Bフレッツを提供しているエリアに限定され、今後拡大されるエリアでは提供されない。

 ニューファミリータイプに対応するISPについては、今回具体的な発表はされなかった。もっとも、順次、早い段階でISPから対応が発表される見込みだという。料金についてはISP次第としながらも、ファミリータイプとベーシックタイプの間に設定されるのではないか(NTT東日本)と説明した。

 すでにBフレッツをベーシックタイプ(100Mbps、月額9000円)やファミリータイプ(10Mbps、月額5000円)で使用しているユーザーがニューファミリータイプへ移行するプランについては、現時点では用意されていない。ユーザーが移行を希望する場合には、一旦、現契約を解約し、新規で申し込む必要がある。この際、工事費は通常どおり発生するが契約料800円については不要となる。

 工事費が発生するのは、ベーシックタイプやファミリータイプとニューファミリータイプでは、ユーザー宅に設置する機器などが異なる可能性があるため。ADSLなどと異なり、光ファイバを使用するBフレッツでは、ユーザー宅での機器設置にファイバの溶着などが必要となる。このため作業スタッフの派遣などが必要となり工事費がかかるという。

 もっとも工事期間については、完全に新規で申し込むよりは短くなる可能性が高い。NTT東日本によれば、現在、Bフレッツの導入工事に要している日数は最短で2週間、平均で1カ月程度。このうち、もっとも時間がかかっているのが光ファイバの引き込み工事。プランの移行で光ファイバが流用できる場合は引き込み工事が不要となるため、かなり短い期間で導入できる可能性があるというわけだ。

 なお、今回、ニューファミリータイプを発表したのはNTT東日本のみ。NTT西日本は、100Mbps対応の新メニューを検討中だが、料金水準や提供時期は決定していないという。可能な限り早く提供する考えだが、料金水準はNTT東日本とは異なったものになる可能性もあるようだ。


□ニュースリリース
http://www.ntt-east.co.jp/release/0204/020411c.html
□NTT東日本
http://www.ntt-east.co.jp/

笠井 康伸
2002/04/11 17:41

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