米テキサス・インスツルメンツの会長、社長兼CEOのThomas J.Engibous氏

　日本テキサス・インスツルメンツは都内でビジネス戦略説明会を開催した。新しい組織としてDCES（デジタル・コンシューマ・エレクトロニクス・ソリューションズ）を300人体制で立ち上げたことなどが発表された。

　来日した米テキサス・インスツルメンツの会長、社長兼CEOのThomas J.Engibous氏は、「DCESはデジタルオーディオとデジタル画像処理向けのソリューションを提供する組織」と説明し、日本の2カ所のテクノロジー・センターで技術を提供していく方針を発表した。また、「日本は今後もエレクトロニクスの主要な力となる役割を持つと信じている」と語り、日本の2拠点が重要な役割を担っていくことを強調した。

テキスト・インスツルメンツのDSPチップを採用している製品など

　ブロードバンド分野の状況は、xDSL機器向けには、900万回線分のチップを出荷、CATVインターネットのケーブルモデム向けのチップについても伸びているという。無線LANについては、メルコやリンクシスなどと関係があることを明らかにし、世界のワイヤレスネットワーキングの大手5社中、3社がテキサス・インスツルメンツのDSPチップを採用していると述べた。

□日本テキサス・インスツルメンツ
http://www.tij.co.jp/

（正田拓也）
2002/04/25 13:38