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USEN、集合住宅へのFTTH提供の円滑化とセットトップボックスの開発

 有線ブロードネットワークスは、2002年8月期の中間決算を発表した。それによると事業再構築のための施策を前倒しで行なったため、中間最終利益は158億9200万円の赤字になったという。また、ブロードバンド事業の拡大のため、集合住宅へのFTTH提供の円滑化やセットトップボックスの開発といった方針が明らかにされた。

 赤字になった理由としては、収益構造を見直したためと説明する。同社の売上は放送事業が大部分を占めているが、利益が抑えられる傾向があり、販売管理費の削減などを行なったという。今後の予定では、2003年4月までに電柱360万本に架設している同軸ケーブルを撤去し、CSデジタル放送に切り替えるとともに、全国の260支店を190に統廃合する。

 これにより、放送事業の原価・販売管理費を圧縮し、2004年8月期にはブロードバンド事業を黒字化し、会社全体で経常利益150億円をめざす。

 BROAD-GATE01などのブロードバンド事業では、光ファイバを使ったインターネットサービスの課題として、電柱使用の申請業務の見直し、集合住宅への引き込みに伴う管理組合との交渉長期化が挙げられた。また、FTTHに対する個人需要も低迷しているという。この問題について、集合住宅向けの専任チームの組織、大容量コンテンツ再生のためのセットトップボックスの開発などで対応する。

 また、レンタルサービスやネットモールを提供しているインターネット事業では、放送事業のユーザーに対する付加価値として位置づけていく方針を明らかにした。


□中間決算短信(PDF)
http://www.usen.co.jp/ir/pdf/02042502.pdf
□有線ブロードネットワークス
http://www.usen.co.jp/

正田拓也
2002/04/26 19:41

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