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野村総研調査、ブロードバンド利用者が1年間で5倍に

 野村総合研究所は「情報通信利用者動向の調査」を発表。それによるとブロードバンド利用者が1年間で5倍に増加したという。また、オンラインショッピングの利用状況、ネットコミュニティの影響度やVoIPの普及についてもまとめている。

 同調査によれば、自宅のパソコンでインターネットを利用する人のうち、ブロードバンド接続を利用している人は27.5%に上る。内訳はCATVインターネットが14.4%、ADSLが12.2%、光ファイバが0.5%、集合住宅に引かれた高速専用線が0.4%となっている。このうち、ADSLが現在ではブロードバンド接続の急増を支えているとしている。

 回答者全体で見てみると、ブロードバンドでインターネット利用をしている人は10.8%となり、前年の2.2%から約5倍に増加した。利用時間でみると月間利用時間の平均は13.8時間、ブロードバンド利用者に限っては平均で22.7時間となっている。また、インターネットにかかる費用としては、通信料金とプロバイダに支払う合計額の希望は約3400円となった。

 オンラインショッピングでは、利用経験者の割合が16.5%と2001年3月の9.4%に比べて7.1ポイントの増加が見られた。また、ブロードバンド利用者に限っては利用経験者は46.1%まで高まる。全体でオンラインショッピングの利用者一人あたりの年間利用額は4.8万円だが、ブロードバンド利用者は5.7万円となる。野村総合研究所によれば、これをもとに試算すると年間のEC市場規模は6200億円になるという。

 ネットコミュニティの利用についても調査、商品やサービスの購入時にネットコミュニティから情報を入手したり相談をした経験がある人は16.1%となっている。また、メーカー・販売店スタッフからの情報からが43.5%、その商品の利用経験者からの情報は37.7%は影響を受けたとしている。

 また、IP電話については、VoIPサービスを知っている人は全体の13.7%にとどまり、実際に利用している人はわずかに0.9%となった。

 回答者の中で自宅にパソコンがある人は64.2%。自宅に複数台のパソコンがある世帯は19.7%にも上り、それらをネットワーク接続している世帯は複数台のパソコン所有世帯のうちの40.3%となっている。さらに複数所有のうち9.0%は無線で接続しているという。

 「情報通信利用者動向の調査」は1997年3月から半年おきに実施しているもので、今回が11回目。2002年3月下旬に全国の15歳から59歳までの男女2000人に対して行ない、1414人から回答を得た。携帯電話、パソコン、インターネットの利用動向などについて調査している。


□ニュースリリース
http://www.nri.co.jp/news/2002/020507.html
□野村総合研究所
http://www.nri.co.jp/

正田拓也
2002/05/07 17:52

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