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第3ブロードバンドビジネス本部の岩田雅彦氏 |
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本体とパッケージ |
NTT-MEは、カメラを搭載したホームサーバー「LivingGate i」を発表した。Webサーバー、伝言板、カメラサーバー、ファイル共有、メール機能などとともに、無線LANアクセスポイント内蔵ブロードバンドルータ機能を持ったもの。価格はオープンプライスで、6月1日からパソコン店などで販売されるほか、NTT-X Storeで4万7800円で先行予約を受け付けている。
LivingGate iは、OSにLinuxを搭載したHDDレスのホームサーバー。背面にはPCカードスロットが2つ搭載され、本体ソフトウェアを収録するコンパクトフラッシュ(アダプタ併用)とIEEE 802.11b準拠の無線LANカードを装着して使用する。WAN側にADSLモデムなどと接続する10BATE-Tを1ポート、シリアルポートを1ポート装備する。また、本体には京セラ製の約1万画素のCMOSカメラが同梱されており、本体に装着することで、カメラサーバーとしても利用できる。
発表会で、NTT-MEの取締役第3ブロードバンドビジネス本部長の和佐野哲男氏は、「これと並ぶ商品はない」と製品のオリジナリティを強調、「どんなものが受け入れられていくかこれから検証したい」と実験的な意味合いがある製品であることも伺わせた。
NTT-ME 第3ブロードバンドビジネス本部 担当部長の岩田雅彦氏は「ホームゲートウェイと位置づけ、これからの主流になる」と製品に自信をのぞかせた。また、開発コンセプトとして「ブロードバンドルータをもうすこし賢くした」と述べた。クライアントを無線LANに絞った点については、家庭向けに配線の問題を考慮した結果だという。
機能の面では、本体に書き込んだHTMLファイルをホームページとして公開できるWebサーバー機能、パソコンやブラウザ付きの携帯電話からメッセージの書き込みができる伝言板機能、LAN側にとどまらずインターネット上からファイル共有のできるファイル共有機能、プロバイダのメールサーバーからメールをダウンロードした上でWebメールとして利用できるメール機能などがある。
カメラサーバー機能は、外部から室内の様子を監視したり、定期的に画像を蓄積する機能などがある。撮影している画像の差分処理を行ない、画面に変化があったときだけ画像を保存することも可能だ。
また、これらの機能を外部から容易にアクセスするために、NTT-MEでは、LivingGate iの発売と同時に、外部から固定のURLでLivingGate iにアクセスできる「LivingGate リンクサービス」を開始し、無償で提供する。
本体のサイズ(幅×奥行×高)は160×58×190mm、重さは約800g、常時給電されるため消費電力は10Wに抑えた。本体の製造はピクセラが行ない、付属する無線LANカードもピクセラ製。製品には本体装着用とクライアントパソコン用の2枚の無線LANカードが付属するが、発売に先駆けてNTT-X Storeで行なう先行予約では、先着1000台に対して、さらに1枚無線LANカードを付属させるという。
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本体前面は例のように写真をはさみ、フォトスタンドとしても活用できる。液晶パネルが装備されているのではない |
付属のカード類。ハギワラシスコムのコンパクトフラッシュとカードアダプタ、ピクセラの無線LANカードが2枚 |
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下側にはWAN用に10BASE-Tポートとシリアルポートが装備される |
上側にはPCカードスロットが2機装備され、コンパクトフラッシュと無線LANカードを装備して使用する |
□ニュースリリース
http://www.ntt-me.co.jp/news/news2002/nws020516a.htm
□LivingGate i
http://www.ntt-me.co.jp/livinggate/
□NTT-ME
http://www.ntt-me.co.jp/
□NTT-X
http://store.nttx.co.jp/
(正田拓也)
2002/05/16 19:09
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