小田急ハルク外壁に設置された看板

右からビックカメラ取締役営業部長の宮嶋宏幸氏、ビックカメラ新宿西口店の塚本智明店長、Bic P kan新宿西口店の島野広伸店長、NTTコミュニケーションズ コンシューマ＆オフィス事業部の安達宏課長

　ビックカメラとビックピーカンは5月23日10時、東京・新宿駅西口のデパート「小田急ハルク」内に新店舗をオープンする。開店に先立った5月21日、報道機関向けに店内を公開した。

　ビックグループの店舗が新宿西口エリアにオープンするのは今回が初めて。新店舗は小田急ハルクの2階から6階で営業を行なう。PC本体や関連機器を販売する「Bic P kan新宿西口店」は4階にあり、売場面積は約3070平方m。その他のフロアが「ビックカメラ新宿西口店」となっている。

　ブロードバンドルータなどネットワーク機器の展示販売が行なわれるのは4階。ブロードバンド体験コーナーやネットワーク家電の展示スペースも用意されている。また周辺にはNTT東日本とOCNがADSLサービス受付カウンターを設置しており、ユーザーからの問い合わせ、申込受付業務を行なう。

　6階にはインターネットカフェ「Broadband Cafe ＠LIVING」が開設されている。カフェ内はNTTコミュニケーションズの無線LAN接続サービス「HOTSPOT」のサービスエリアになっており、用意された体験用のPCが自由に利用できる。なお設置された各種端末は無料で利用できるが、飲食物は有料となっている。

　また＠LIVINGには、ストリーミング配信用の映像が収録可能なスタジオが併設されている。映像はカフェ内の端末で視聴可能なオリジナルコンテンツとして提供されるほか、300kbps程度の帯域でインターネット向けにも配信する。

　新宿西口店はデパート内のテナントというビックグループとしても初の出店形態。特に利用者の「買いやすさ」に主眼を置き、什器もビックカメラ有楽町店などで利用されているものより高さが10cm程度低いタイプを採用し、商品の見やすさに配慮した。これは店舗入口やエスカレーター付近からフロア全体の視認性を高める効果もあるという。

　ビックカメラ新宿西口店の塚本智明店長によれば、開店初日の予想来店者数は約30万人、レジ通過者数は約10万人を見込んでいるという。また限定品などを購入するための行列は約7000人におよぶと見ている。

　新宿西口は多数の販売店が軒を連ねる激戦区。記者会見の席上でも他店への対抗策などについての質問が多かったが、Bic P kanの島野広伸店長は「まだ他店を意識できる段階ではない」とし、ビックグループとしての販売施策を忠実に実行していく決意を述べた。

ルータなどを取り扱うコーナー	4階エスカレーター乗り場の横にある「Dr.Bicのブロードバンド研究所」。体験コーナーなどがある
LANケーブルコーナーの一角に設置されている巨大なハブ型オブジェ。メルコのネームが入っていた。	＠LIVING店内のスタジオ。こちらの映像は店内だけでなくインターネット向けにも配信できる。

□Bic P kan
http://www.bicpkan.com/
□ビックカメラ
http://www.biccamera.co.jp/
□＠LIVING
http://www.at-living.com/

（森田 秀一）
2002/05/21 21:40