KDDIは、無線LANとデータ通信に特化した第3世代移動通信システムのCDMA2000 1xEV-DOなどの異なるネットワーク間を移動しながらシームレスに利用する「車内モバイルルータ」と題した展示を行なった。
車内モバイルルータは自動車などに搭載し、最大11Mbpsの通信速度を持つIEEE 802.11bの無線LAN、最大144kbpsのCDMA2000 1x、最大2.4MbpsのCDMA2000 1xEV-DO、最大64kbpsのcdmaOneを接続し、車内のネットワークに影響を与えることなく、継続的に外部ネットワークと通信を可能にさせるというもの。
この結果、車内のパソコンから地図情報や音楽・動画などのコンテンツをダウンロードしたり、モバイルルータを装備したクルマ同士によるIP電話、TV電話、対戦ゲーム、チャットなども可能になるという。
ビジネスシヨウの展示では、移動しながら通信を行なうデモはできないが、KDDI、KDDI研究所、シスコシステムズと共に行なった実験では、移動環境下でもIP通信を継続することに成功したという。
なお、会場にはカセットテープほどの大きさのCDMA2000 1xEV-DO端末の試作機も展示されていた。
□ニュースリリース
http://www.kddi.com/release/2002/0521/index.html
□ビジネスシヨウ2002 TOKYO
http://bs.noma.or.jp/
□KDDI
http://www.kddi.com/
(正田拓也)
2002/05/21 20:27
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