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成田エクスプレスと成田空港で、FOMAと無線LANによる接続実験

協議会会長の村井純氏
 IPv6普及・高度化推進協議会は、ワールドカップ開催に合わせ、5月27日から7月31日まで、JR成田エクスプレス車内と成田空港で無線LANによるインターネット接続実験を実施する。

 実験では、成田エクスプレスのグリーン車の中で無線インターネット接続環境を提供。車内はIEEE 802.11b準拠の無線LAN接続となっており、車外との接続にはFOMAを利用する。FOMAの最大384kbpsのパケット通信接続の1回線を、車内の無線接続で共有する形となる。成田エクスプレスの全路線で利用可能で、FOMAの基地局は全部で約30ほどを使うことになる(ただし、成田はもともとエリア内なので、実験のために基地局を新設したわけではないとのことだ)。この30の基地局では、時速130kmほどで走る成田エクスプレスでも接続が切れないように、NTTドコモがチューンナップを行なった。

 JR東日本では、実験終了後に成田エクスプレスでサービスを継続することはないが、現在車内でのインターネット接続提供は検討中だという。ただし、実際にサービスを開始する場合は、ニーズの高い新幹線からという考えを示した。

 また実験期間中、成田空港では到着所エリア、出国の待合所エリアで無線LANによるインターネット接続サービスを提供するほか、Yahoo! Cafeでも無線LANによるホットスポットが提供される。成田空港では実験終了後も、サービス提供を継続していきたいとしている。なお、期間中のサービス告知はパンフレットやホームページで行なっていくという。

 実験開始に先立って、東京駅ステーションホテルで開催された発表会には、協議会会長の村井純氏のほか、実験に参加したJR東日本、新東京国際空港公団、NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、ノキアジャパン、三菱総合研究所、三菱電機情報ネットワークの7社が出席した。代表して挨拶に立った村井氏は「1年半前は世界一高いと言われた日本のインターネット接続コストが、現在は固定回線のブロードバンド環境なら世界一安いレベルまで来た。そしてインターネットとモビリティが大きなテーマになっている。日本は鉄道王国であり、自動車王国でもあり、優れた無線技術、電子機器の技術も持っている。こうした背景を持つ日本は、モバイルインターネット、次世代インターネットの技術で世界に貢献していく責任がある」として、モバイルインターネットの分野では日本が世界のリーダーとして取り組んでいく位置にあることを強調した。


囗ニュースリリース
http://www.v6pc.jp/library/020510Press01.html
囗関連記事「ワールドカップに合わせ特急列車内で無線LANと3G携帯を使った実験」
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/04/09/naritaex.htm
□IPv6普及・高度化推進協議会
http://www.v6pc.jp/
□JR東日本
http://www.jreast.co.jp/
□NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/

工藤ひろえ
2002/05/22 17:36

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