livedoor OneID の概要

　ライブドアは、事業戦略説明会を開催し、登録手続き不要の無料接続サービス「livedoor OneID」の開始と、従来からの専用ソフトを用いた無料プロバイダーサービスにおいて、専用接続ソフトを必要としない接続方法のサポートを発表した。

　登録手続きが不要の「livedoor OneID」は共通ユーザーID「one@one」と、共通パスワード「one」を使用すれば、申込みの手続きなしで利用できるサービス。接続に専用ソフトの必要はなく、Windowsに限らずダイヤルアップでインターネット接続をサポートするMacintosh、PDA、ゲーム機などからでもアクセスが可能になる。このサービスはすでに5月23日から開始されている。

　また、専用ソフトを用いた無料接続サービスのベーシックサービスも、6月20日から専用ソフトを使用しない接続方法も選択できるように変更する。ベーシックサービスは接続以外にメール、無料ホームページなども利用できるサービス。専用ソフトを使用しなければ広告バナーの表示もなくなる。

　今回のように広告表示がない接続もサポートした点について同社の代表取締役社長の前刀禎明氏はレベニュー・シェア・モデルを採用したことを挙げた。これは、ユーザーがアクセスポイントに接続する際に、ユーザーから電話会社に支払われる通話料の一部がマージンとしてライブドアに還元される仕組みのこと。

　ライブドアはTTnet、OMPなどと契約を結び、アクセスポイントへの接続が行なわれれば行なわれるほど利益がもたらされるという。同時に、インターネット広告の落ち込みにより、ますますレベル・シェアへの依存が高まっており、アクセスの増加をするために、専用ソフトなしの接続方法の採用に踏み切ったと説明した。

　さらに、前刀氏はダイヤルアップ接続について、モバイルなど自宅以外の場所での需要があることを強調した。現在、ブロードバンドにシフトしてしまったプロバイダーには、ダイヤルアップ接続はコスト負担が多い。この問題の解決方法として、プロバイダーにダイヤルアップ接続サービスOEMで売り込んでいく方針も発表した。

□ニュースリリース
http://www.livedoor.com/Info/pr020529_2.html
http://www.livedoor.com/Info/pr020529.html
□ライブドア
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（正田拓也）
2002/05/29 20:21