ソニーは6月19日より、WebやFTPサーバー機能に加えてファイアウォール・VPNを搭載したネットワークサーバー「DigitalGate DG-L101/SS1」を発売する。価格はオープンプライスで、システム構築業者などを通じて販売される。実際の販売価格は取引案件ごとの見積もりによって異なるが、単体で50万円前後となる見込み。

　DigitalGateのハードウェアはCPUにCeleron 1.2GHz、512MBのメモリ、20GBHDDのほか10BASE-T/100BASE-TXのLANインターフェイス3ポートなどから構成される。またシステムの設定内容を自動的に保存する機能のために、メモリースティックスロットを搭載する。

　インストールされているサーバー機能はDNS、Web、Proxy、メール、FTPなど。スケジューラや会議室予約用のグループウェアも用意されている。OSにはLinux（カーネル2.4ベース）を利用しており、各種設定はソニーオリジナルのGUI上から行なう。

　本体に3つあるLANポートはそれぞれWAN、LAN接続用のほかにDMZ（DeMilitarized Zone）用ポートとして機能する。DMZとはファイアウォール内側に社内LANとは別に構築された公開サーバー設置用のセグメント。WAN側ともLAN側ともファイアウォールで隔離されているので、仮に公開サーバーへ不正な侵入を許した場合でも社内LANへの悪影響が軽減される。

　ファイアウォール機能ではステートフル型パケットフィルタリングを行う。ポートスキャンやDoS攻撃などの不正アクセスもデフォルトで検知可能だ。

　またVPN機能はIPsecに準拠するもので、複数台のDigitalGate間でセキュリティに配慮したデータ通信が可能。また外部からDigitalGateで構築された社内LANにアクセスする方法として、専用クライアントソフトを使ってメールサーバーなどに接続する「PRAポートフォワード」、Windows系ファイルサーバーにWebブラウザを使ってアクセスできる「PRAファイルシェア」が利用できる。

□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200206/02-027/
□製品情報
http://www.bit-drive.ne.jp/digitalgate/index.html
□ソニー
http://www.sony.co.jp/

（森田 秀一）
2002/06/18 20:19