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2.4GHz帯の無線を利用した電波到来方向探知機、自動追尾ロボットのデモ

左が発信機、右が探知機。赤いランプが発信機の位置を示している
ロボットのデモ。発信機を追いかけてロボットが動き回る
 NTT-ATは、2.4GHz帯の無線を利用した電波到来方向探知機を出展した。3~500m程度の距離にある発信機の位置を検出できる。

 このシステムは、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)の技術である「エスパアンテナ」を使用している。腕時計型の発信機から発信された2.4GHz帯の電波を電波到来方向探知機で受け取ることで、端末の現在位置を確認可能。海難救助や山岳救助などの人命救助目的のほか、玩具ロボットなど多様な目的で使用できる。

 電波の感知は電波到来方向探知機に搭載された7本のアンテナで行ない、端末の方向を12個のLEDで表示する。検出範囲は3~500mで、従来の雪崩捜索に使用されている雪崩ビーコンの10倍以上であり、1.5mの積雪に埋もれた発信機でも検出が可能だという。発信機は個別にIDが振られているため、発信機ごとの認証も可能。

 発信機の本体サイズは44×77×18mm(幅×奥行×高)、重量は80g。腕時計型またはネックストラップ型の装着方法が用意されている。電波到来方向探知機の本体サイズはφ160×235mm、重量は1.5kg。電池の寿命は発信機が約2週間、探知機が約2.5時間となっている。

 展示ブースではこのシステムを用いたロボットのデモが行なわれていた。発信機を装着した人物の位置を検出し、ロボットが後をついてくる。NTT-ATでは大地震などの大災害時に行方不明者の捜索や食料などを運ぶロボットとして、または無人の搬送車やゴルフカートなどの利用法を想定しているという。


囗NTT-AT
http://www.ntt-at.co.jp/
囗国際電気通信基礎技術研究所
http://www.atr.co.jp/

甲斐祐樹
2002/06/18 15:26

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