アリスネットは、福岡市などと共同で福岡市早良区の百道地区および西新地区において、無線LANのアクセスポイント間を光レーザーでつないでW-MAN(ワイヤレス・メトロポリタン・エリア・ネットワーク)を構築する実験を日韓共同で実施する。実験期間は8月から年末まで。
光レーザー伝送技術を組み合わせた無線ISP事業はすでに韓国・ソウル市で行なわれている。しかし、今回のような実験は広いエリアを対象として、無線ISP事業だけでなくVoIPや動画配信などを含めた実験は初めてだという。
実験には、福岡市、アリスネット、ニシム電子工業、ファイネストコミュニケーションズ、福岡コミュニティ放送、SsangYong情報通信、YDC、Aerocomが参加し、無線LANのアクセスポイント間はAerocomが開発した光レーザー通信システムで接続する。
光レーザー通信システムは無線LANアクセスポイントが用意された建物の屋上など20カ所に設置し、建物間のケーブルの設置なしに東西約2km、南北約1.5kmの範囲でW-MANを構築する。これは韓国・国防部も正式採用している製品で、光ファイバの敷設が困難な地域に有効という。
また、今回の実験では福岡県が高速インフラ網として整備した「福岡ギガビットハイウェイ(FGH)を利用する予定で、福岡県内の自治体の地域インフラの整備などにも応用していくという。
なお、今回の実験は福岡のほか、韓国・ソウル市のヨイド地区でも行なわれる。
□ニュースリリース
http://www.aliss-net.ne.jp/info/news/021.htm
□アリスネット
http://www.aliss-net.ne.jp/
□福岡市
http://www.city.fukuoka.jp/
□ニシム電子工業
http://www.nishimu.co.jp/
□ファイネストコミュニケーションズ
http://www.finest.ne.jp/
□福岡コミュニティ放送
http://www.fmmimi.com/
□Aerocom
http://www.aerocom.co.kr/
(正田拓也)
2002/06/20 13:44
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