グローバルアクセスは、サーバーや通信機器類などを設置するコロケーションスペース「Com Space II」の運用開始を前に、その内部を関係者に公開した。東京都新宿区のオフィスビルを、電源を大幅に強化するなどの改修を施してデータセンターとしたもの。
改装工事では、特別高圧線を3ルートにわけて引き込み、停電が起こりにくい構造とした。災害時など長期間に渡る停電に備えるため、3500kVAの発電容量を持つ非常用のガスタービン発電機を2機用意し、燃料も24時間分を備蓄している。この発電機は立ち上がりに40秒ほどかかるために、その間の電源供給にUPSも装備する。常駐する警備員は電力の知識があるスタッフが担当し、万一のトラブルの対処に備えている。
コロケーションスペースは、主にキャリア向けのDC電源を供給するフロアとISP向けのAC電源を供給するフロアに分かれる。各フロアのサイズは922平方メートルあり、1フロアには300ラックほどが収容できるという。
また、このビルには、Meet Meスペースを用意し、Com Space IIに外部から入線する通信回線はすべてここを通る。そのため、Com Space IIに収容されるユーザー間の接続もMeet Meスペースを通して行なうことができ、ユーザー相互の接続性を向上させている。
同社のコロケーションスペースは「Com Space II」のほか、東京中央区の「Com Space」がある。いずれも、使用する通信事業者を自由に選び、引き込むことができるキャリアフリーや、ユーザー相互で接続できるMeet Meスペースを設けていることが特徴となっている。
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コロケーションスペース。ここにラックなどが置かれる。一段下がった場所は1平方メートルあたり1tまで耐える重荷重ゾーン |
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IDF用のラックを置くスペース。床下に大量の配線を敷設することができる |
□グローバルアクセス
http://www.globalaccess.co.jp/
(正田拓也)
2002/06/26 20:29
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