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トレンドマイクロ代表取締役社長のスティーブ・チャン氏 |
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「Trend Micro Control Maneger 2.1」のサンプル画面 |
トレンドマイクロは、ウイルスの予防から感染時の被害復旧までを全般的にサポートする、企業向けウイルス対策構想「トレンドマイクロ エンタープライズ プロテクション ストラテジー」(以下TM EPS)を発表した。対応製品のベータ版リリースは8月頃から行なわれる予定。
TM EPSとはウイルスの検知や駆除、パターンファイルの更新にとどまっていたウイルス対策を、感染前の予防措置から被害の復旧までにおよぶ全般的分野にまで拡張させるもの。TM EPSの根幹となる製品「Trend Micro Control Manager 2.1」を中心に、別途販売される各種対応製品を連携・集中管理することで、よりセキュアなネットワークを構築できるという。
「Trend Micro Control Manager 2.1」の正式版は2002年第4四半期にリリースする予定。「アウトブレークコマンダーポリシー」と呼ばれるXML記述式のデータファイルを適用させることで、TM EPS対応製品の設定作業を自動化できる機能を持つ。具体的には特定拡張子を含んだメール添付ファイルの削除、ポート制御といったサーバー運用ルールを一括して制御できる。従来まではパターンファイルの更新を待たなければ新種ウイルス対策をとれなかったが、この機能でより早急な予防措置が図れるという。
「Trend Micro Control Manager 2.1」のリリースと同時期に「InterScan Messaging Security Suite 5.1」も発売される。SMTPやPOP3サーバー上で添付ファイルの名称や拡張子をもとにしたフィルタリングを行なえるなど、おもにメールに関連するセキュリティ機能を搭載している。
TM EPS対応製品は今後ラインナップを広げる予定で、HTTP経由で侵入するウイルスを防ぐ「InterScan WebProtect」や、クライアント側パソコンの対策製品として「ウイルスバスター コーポレートエディション」など合計8製品が発表された。
トレンドマイクロ代表取締役社長のスティーブ・チャン氏は「ウイルス対策製品の導入は進んでいるものの、被害は増えている」と述べ、TM EPSによって「ウイルス対策への投資効果や、現在の対策手法に疑問を持ち始めているネットワーク管理者に安心感を提供したい」と語った。
□ニュースリリース
http://www.trendmicro.co.jp/company/news/2002/news020626b.asp
□トレンドマイクロ
http://www.trendmicro.co.jp/
(森田 秀一)
2002/06/26 16:58
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