インターネット接続サービス「DION」を運営するKDDIは、2002年秋をめどに、ADSL回線を使った個人向けIP電話サービスの開始を検討していることを明らかにした。また、先行して今月内に法人向けの試験サービスを開始する。

　KDDIが検討しているDIONのIP電話サービスの提供イメージは、ADSLモデムにVoIPアダプターを接続し、ADSL回線にIP化された音声データを転送する方式。通話利用だけではパソコンを使う必要がないPhone to Phoneタイプ。当初はIP電話から固定電話向けの発信のみが可能となり、順次、IP電話からIP電話への通話も可能にしていく。

　サービスの開始時期は、総務省が検討している「050」から始まるIP電話専用の電話番号の発給が開始されるころとしているが、具体的な日程などは決まっていない。通話料金についても、一部新聞では「3分8.5円」と報じられているが、KDDIによれば、現在のところ検討中であるという。

　なお、KDDIでは、今日から法人向けの営業担当者が試験サービスの告知活動を開始しており、月内に法人向けの試験サービスを開始するという。営業担当者は、試験サービスの開始を案内するにとどめており、具体的な試験サービスの概要については明らかにしていないという。

□DION
http://www.dion.ne.jp/
□KDDI
http://www.kddi.com/

（正田拓也）
2002/07/08 13:29