NTT東日本は、ISDN回線に対応し、無線LANアクセスポイントを内蔵したブロードバンドルータ「IPMATE1600RDワイヤレスセットC」を発表した。パソコンに装着する無線LANカードをセットにして、価格は4万9800円。NTT東日本の営業エリアで7月15日から販売される。

　「IPMATE1600RDワイヤレスセットC」は、本体に付属のアクセスポイントカード「IPMATE1600RD-APC」を組み込むことによって、IEEE 802.11bの無線LANアクセスポイントとして使用できるルータ。無線LANのほか、有線LANとして10BASE-T/100BASE-TXに対応した3ポートスイッチングハブを備える。USBポートも装備し、LANインターフェースのないパソコンをUSB接続すればLAN接続と同様にネットワークにアクセスできる機能も搭載した。

　WAN側には10BASE-T/100BASE-TXを1ポート備えADSLモデムなどの接続が可能なほか、ISDN回線へ接続もできる。ISDN回線へ接続する場合は、DSUを内蔵しアナログポートを2個装備しているため一般的なターミナルアダプターと同様に使用することができる。S/T端子も搭載しているため、他のISDN機器の接続もサポートした。また、ISDNによる128kbps通信のほか、128kbpsまでのデジタル専用線にも対応している。

　ルータ部分は、PPPoEによる接続や、LAN側のパソコンに対してIPアドレスを割り当てるDHCPサーバー機能、特定のIPアドレスからLANへのアクセスや特定の端末の外部アクセスを制限できるIPフィルタリング機能、特定の無線LANカードのみ無線アクセスを許可するMACアドレスフィルタリング機能などを搭載した。WAN-LAN間のスループットは非公開。

　なお、付属の無線接続するパソコン用のステーションカード「IPMATE1600RD-STC」の対応OSはWindows XP/Me/98/2000/NT 4.0。「IPMATE1600RDワイヤレスセットC」に同梱して提供されるほか、増設用に1万4800円でも単品販売される。

□ニュースリリース
http://www.ntt-east.co.jp/release/0207/020711.html
□NTT東日本
http://www.ntt-east.co.jp/

（正田拓也）
2002/07/11 16:29