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NTT東日本、無線LANサービスに関する新会社を設立、試験サービスを実施

サービス提供エリアに用意されるロゴ
 NTT東日本は、無線LANなどを利用したサービスの提供を目的とした株式会社「NTTブロードバンドプラットフォーム(NTT-BP)」を7月15日に設立した。NTT-BPは8月1日より無線LANの試験サービス「無線LAN倶楽部」を実施する。

 NTT-BPは、NTT東日本が100%出資し、7月15日に設立した完全子会社。本社所在地は東京都中央区銀座で、資本金は10億円。代表取締役には小林忠男氏が就任する。NTT-BPは事業目的を「ユビキタスブロードバンドの具現化」とし、駅を中心とした無線LANサービスを展開していくとしている。

 NTT-BPが8月1日から実施する「無線LAN倶楽部」は、8月1日から10月31日までの期間内、京王電鉄と京浜急行電鉄の駅構内や周辺施設などで無線LANのネットワークおよびコンテンツを提供する試験サービス。無線LANはIEEE 802.11bに準拠し、最大11Mbpsで通信が可能なネットワークのほか、5GHzを利用して最大36Mbpsの通信が可能なHiSWANa(High Speed Wireless Access Network type a)を利用する。試験期間中は「PDA読売」「PDAフライデー」「電車で英語!」などのコンテンツが無料で利用できるほか、有料コンテンツとしてコミック「COBRA」、オリジナルPIMソフト「菊川怜ダイアリー」やゲームソフト約50タイトルなどが用意される。

 モニター募集は7月15日から開始する。PDAとCF型の無線LANカードのセットを150名、CF型のLANカードのみを250名、NTT東日本製のHiSWANaに対応したPCカード型無線LANカードが25名に提供される。PDAはカシオ計算機の「カシオペア」、NECの「Pocket Gear」、コンパックの「iPAQ」、OSにWindows CE.NETを搭載した日立の「NPD-10JWL」のいずれか、CF型無線LANカードはIEEE 802.11bに準拠したメルコのWLI-CF-S11Gが無償貸与されるが、送料はユーザー負担となる。応募者が定員を超えた場合、ある程度の期間で募集を中止し、NTT-BP側でモニターを選定するという。なお、無線LAN機器を自分で用意するユーザーは事前に申し込むことで登録モニターとして無線LANを利用できる。登録モニターの定員は設けられていないが、無料で利用できるコンテンツに制限がある。

 サービスエリアは京王電鉄の聖蹟桜ヶ丘駅、府中駅、新宿駅と京王プラザホテル、京浜急行電鉄の上大岡駅、品川駅と横須賀リサーチパーク内にある「レストラン ローズテリア2」、品川にある「ホテルパシフィック東京」。試験期間中のエリア拡大は予定していないが、モニターの感想などを踏まえた上で試験終了後対応を検討していくという。NTT-BPでは、「利用できるエリアは制限されているが、モニター数の多さではなく、毎日実際に利用してもらえる環境を用意している」とコメントした。


□ニュースリリース(NTT-BP設立について)
http://www.ntt-bp.net/pc/news/020715_1.html
□ニュースリリース(無線LAN倶楽部について)
http://www.ntt-bp.net/pc/news/020715_2.html
□NTT-BP(無線LAN倶楽部)
http://www.ntt-bp.net/
□NTT東日本
http://www.ntt-east.co.jp/

甲斐祐樹
2002/07/15 21:08

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