アップルコンピュータは、動画の圧縮形式としてMPEG-4を新たに採用した「QuickTime 6 for Mac OS X」の正式リリースを発表した。同社のWebページから無料でダウンロードできる。

　QuickTime 6はすでに英語版のパブリックプレビューとして公開されており、今回発表されたのは日本語の環境で利用できる製品。対応OSは現在のところMac OS Xのみで、Mac OS 9やWindowsに対応した製品は近日中に公開を予定しているという。

　QuickTime 6 for Mac OS Xは動画の圧縮形式としてMPEG-4を採用した。映像配信ソフトの「QuickTime Broadcaster」も公開され、すでに提供されている「QuickTime Streaming Server 4」を含めて、MPEG-4でのストリーミング配信環境が用意されているという。音声圧縮方式もMP3よりも圧縮効率が高いというAAC（Advanced Audio Coding）を新たにサポートしている。

　QuickTime 6 for Mac OS XはアップルコンピュータのWebサイトから無料でダウンロードできる。また、アップグレードキーを購入することで、MPEG-4形式の動画を作成する機能、フルスクリーン再生機能などを利用できるProバージョンへアップグレードすることも可能。アップグレードキーの料金は3600円。

　QuickTime 6は、2002年2月に完成が発表されていたものの、MPEG-4のライセンス条件に折り合いがつかないという理由から公開が延期されていた。

□QuickTime 6 for Mac OS X
http://www.apple.co.jp/quicktime/download/
□関連記事：米アップル、「QuickTime 6」のパブリックプレビュー版を公開
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/06/05/qt.htm
□関連記事：アップル、「QuickTime 6」が完成、配布はMPEG-4のライセンス条件次第
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/02/13/qt6app.htm
□QuickTime
http://www.apple.co.jp/quicktime/
□アップルコンピュータ
http://www.apple.co.jp/

（甲斐祐樹）
2002/07/16 14:25